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唐突なお菓子作り回なのじゃ

お疲れさまです。

本日更新二話目です(2/2)。

少しでも楽しんで読んで頂けたら幸いです。


 サラダのドレッシングに使った油はひまわりっぽいものの種の油なのじゃ。今度はこのひまわり油を生地に混ぜ込んで捏ねるのじゃ。

 油も安くはないのじゃが、入手が難しいわけではないのじゃ。植物油も少し高級なひまわり油からそれよりはお安い大豆っぽい豆の油まで色々あるのじゃ。

 オリーブっぽいものは北方諸国群では栽培されておらぬゆえオリーブ油は輸入品で高価なのじゃ。厨房の保管庫にオリーブ油の小さめの壷が一つあったゆえ、大事に使って行こうと思うのじゃ。


 オリーブ油は今は置いておいて、生地なのじゃ。

 ばしん! ばしん! ひまわり油を混ぜた生地を捏ねて、気持ちよく打ち付ける。打ち付ける。うむ、良い具合になってきたのじゃ。

 生地を丸めて、そしてひまわり油を表面に塗る。あとは寝かせておくのが本来なのじゃが、<経時>で程良く進めて生地の準備はオーケーなのじゃ。


 硬くなったパンを収納空間から取り出し卸し金でパン粉にする。この後パンを焼くゆえ古い硬くなったパンに他に用はないのじゃと言うことに気づいたわらわはパン粉を収納して、在庫のパンを全部解体してパン粉へと換えたのじゃ。合成ではなく解体扱いなのが興味深いところなのじゃ。

 まあそんな大量のパン粉は今は使わないのじゃが、収納空間内で保管しておく分には問題ないのじゃ。


 パン粉をフライパンで炒め、勿体なくて悩んだのじゃが、バターを投入なのじゃ。炒められたパン粉とバターの香りで食べたばかりなのにおなかが空くのじゃ。

 バターは発見したときテンション上がったのじゃ。孤児院ではちらとも見かけたことがなかったゆえ、この地方にはないのかと思っておったのじゃ。

 まあ孤児院では見ないのが当然の高級品なのじゃろう。事実、この元ゴドノローア卿の屋敷の厨房にも大事に油紙に包まれたものが二つあったきりなのじゃ。


 パン粉とバターが混ざってきたら蜂蜜を投入。これは本来砂糖なのじゃがここは貴重な砂糖を温存なのじゃ。ちょっとベトベトゆえこれは混ぜようとするのではなく蜂蜜の方をゆるめておいて後でかけるべきであったかも知れんのう。

 まあよい、やってみて考えるのじゃ。


 この炒めたパン粉を少し残して、いちょう切りした林檎オージ、少量の細かく切ったドライフルーツと混ぜるのじゃ。レモンなぞも混ぜて良いのじゃがオージに酸味があるゆえまあ今回は無しなのじゃ。


 バターはケチらずに溶かしバターを準備して、生地を薄く、うすーく延ばすのじゃ。横はオージの具をおくのによい程度の幅で良いのじゃが、縦は思いっ切り長く延ばすのじゃ。

 延ばした生地にバターを塗り、残しておいた炒めたパン粉を置き、その上に混ぜたオージの具を置く。置き方で出来上がりの形が決まるゆえ良い具合に置くのじゃ。

 くるっと巻き、生地にバターを塗り、またくるっと巻く。くるぺたくるぺた。このバターを塗った生地の層構造が食感を決めるのじゃ!

 最後にもバターを塗り、金串でちょんちょんと空気穴を開ける。


 と、言うことでこれを石窯の奥の方へ置いてあとは完成待ちなのじゃ。


 パン焼きの方は生地をちぎって平たくした一個サイズをある程度の数作る度どんどん焼いていく。これは完全に余熱でも出来るゆえ、作りすぎたかと思った生地も使いきれるじゃろう。

 蜂蜜入りの生地はよく焼き上げるため奥の方へ配置なのじゃ。


 焼き上がったパンはどちらかと言うとチャパティっぽいのじゃ。うむ、つまみ食いしてみるとやはり焼き立てはうまいのじゃ。平たい種無しパンもよいものなのじゃ。

 蜂蜜入りは硬く焼き上げて棒状に切ることで非常食兼おやつの蜂蜜スティックになるのじゃ。

 どちらも焼き立ての状態で収納空間へ収納なのじゃ。


 そしてオージのお菓子の方も良い具合に焼き上がっておるのじゃ。後で切り分けてクリームでも添えて昼食後のおやつにするのじゃ。それを楽しみに収納っと。

 そう言えばバニラもまた見あたらぬゆえクレーム・アングレーズは出来ぬのじゃ。ゆえに添えるクリームは生乳と砂糖でクレーム・シャンティイといくかのう。


 昼餉の下拵えをぱぱっと済ませ、使った調理器具や作業台を<洗浄>して片づける。<洗浄>便利すぎるのじゃ。


 さて、建物をもう少し弄るとするのじゃ。

お読みいただきありがとう御座いました。


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