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俺はJKの子持ちだったのか!  作者: シマアザラシ
第1章『実りあるもの』
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家族で遊園地(3)

「…………」


今は娘たちと御揃いの可愛いカチューシャをつけて、人気アトラクションの1つである『ハイパーデンジャラスメリーゴーランド』の列に並んでいる。60分待ちだ。

 長い……けど待つのも遊園地の醍醐味……と、葵ちゃんが言ってたし。


 ふむ。メリーゴーランド型の絶叫マシーンか、人はお馬さんに乗り、それがハイスピードになったり、天高く飛び上がったりするらしい。

 これ、安全面大丈夫か……?


 まあ、なんにせよ今の俺にとってはそんなアトラクションよりも精神的にくる出来事がある……それは――。


「わーパパかわいい~。写メ撮っていい? 撮っていいよね。キャー!」


 カシャカシャカシャカシャと、鳴り響くシャッター音……それも左右から。


「可愛いです……お姉ちゃん。後で私にも送って貰えますか?」


 カシャカシャカシャカシャ。


「えっー。未来ちゃんも今撮ってるじゃん!」


 カシャカシャカシャカシャ。


「そっち向きの角度の写真も欲しいです……帰って現像します」


 勘弁してくれ……。

 俺は天をあおぐ。今娘たちが撮っている写真が後世まで残ると考えると、本当に頭痛がする。この年齢になって黒歴史ができるとは思わなかった。


「パパ。パパ。もっと笑って~」


「うん……笑顔の写真も欲しいです」


 娘たちは俺とは正反対でとても楽しそうにしている。

 頭のカチューシャがとってもキュートだ……やっぱり物は適切な人が扱わないと駄目なんだよ……。俺が装着すると俺よりもカチューシャが可哀そうだ……こんなことの為に生まれてきたのではないだろうに……。


はぁ、でもせっかく娘たちと遊園地に来ているのに、いつまでテンションが低いのはもったいないだろう。

 そうだ。人生においては楽しむことは大切だ。

 風俗で写真詐欺にあっても自分の脳内で顔をアイドル変化して行為するのと同じだ。カチューシャなんてない物と思えばいい。

 うむ。自分で言うのもなんだが、プラス思考は俺の数少ない長所だしな。


「よし、そうだ。待ってる時間にお前たちのことを話そうぜ。どういう暮らしをしてたとか」


「おっ、いいねぇ~。パパナイス!」


「はい。私もお父さんに知って貰いたいです」


 娘たちも乗り気なみたいでよかった。未来は相変わらずの無表情で感情が読みづいけど……まあ、そういうのも含めて知っていけたらいいだろう。


「まずは……」


 その時、実花が悪戯っぽい笑みを浮かべて、俺の耳に顔を寄せてきた。

 そして周りに聞こえないぐらいの小さい声で囁く――。


「私はFカップで……」


「え、そんなにデカイのか!?!?!?!?!?」


 思わず、叫んでしまった。いやいきなりこんな情報が来た事に驚いて……というか、Fだと? Fって何番目だよ? どのくらいだよ? どんな感じだ?

 Fってあれだよな? ファンタジーとかフィクションとかFだよな?


「そ、そうなのか? ふ、ふーん」


「パパこのぐらいで驚いてていいの? 夢ちゃんは多分Gとかだよ?」


 なん……だと、ま、まあそうか。そういう人もいるよな。

俺も風俗でGカップと当たったことあるし。まあ、夢野さんよりもウエストが20センチぐらいデカかったけど。


「ふん、お姉ちゃんの嘘つき……嘘つき。嘘つき。嘘つき。嘘つき。お父さんは胸には拘らないって言ってたのに」


 未来がぽつりぽつりと呟く。その目には黒く濁った感情が見えた気がした。ぶっちゃけ怖い。

 ま、まずい。これ以上おっぱい談義をするといいことがないな。そう言えば美奈もでかかったし、コンプレックスがあるのかもしれない……未来には胸の話はタブーだと覚えておこう。


「おほん、そういうことじゃなくて、俺と暮らす前にどんな生活してたとかだな」


「どういう生活ですか……?」


 あっ、未来が復活した……よかった。


「ああ、俺その辺全然知らないし……」


「うん! わかった! そっかパパ、ママの話を聞きたいんだね」


「えっ? それよりはお前他のことを……いや、まあ、そうだな……」


 興味ないと言えば嘘になる……最後に会ったのは15年以上前だ。その後美奈がどんな人生を送っていたのかは知りたい。いや、実花と未来のふたりを引き取った今では知らなくてはいけないだろう。


「わかりました。簡単にですかお話します。ふふっ、なんか話す前から楽しいです」


「うんうん、ママの話はいつもぶっ飛んでるからねぇ~」


「あはは、あいつ変わらなかったんだ……」


 美人で可愛くて、人の想像を超える行動をして、面白がる。それが二人の母親である美奈だ。


 あいつの武勇伝は数多くあるだろう……。俺も会った時のエピソードは俺の中で伝説になっている。

 そうだ……機会があったらこいつらに話してやろう。

 でも……今は楽しそうに語るふたりの話を聞くことにした……。


社畜あるある

休日のが忙しい

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