用語説明(4大名家)(1)
実花「世界の均衡が崩れる。星の瞬きが知らせる夢が青の南に落ち、そして上がる――」
望「…………」
実花「月の調べが空を切り、鋼の音が後ろまでやってくる。暗黒の呼び声はすぐそこまで来ている。虚空は赤、夢は青、そして崩壊は黒。これが全てが――」
望「ちょ、ちょっと、待ちなさいな……」
実花「ん? どうかしたの? そんなに慌てて」
望「い、いえ、大切な友人がいきなり訳の分からないことを言い始めたら慌てもするでしょ。どうしたのかしら? 何か悩みごとでもあるのかしら?」
実花「いや、中二病的なことを言えばファンが増えるんじゃないかと思って!」
望「…………人を外傷なしに苦しめる方法は」
実花「か、軽い冗談だから! そんなことを検索しないで!!!」
望「…………はぁ、葵さんが仕事で会社に戻っていったのだから、ボケを自重しなさいな。わたくし1人では処理できないわ……」
実花「ほーい!」
望「…………」
望(本当にわかってるのかしら……いえ、実花さんの場合は理解しているから性質が悪いんだのだけど…)
実花「おっと! これ以上は面倒な女になるねっ! ここはキリッと話を進めるよっ!」
望「はぁ、そうね。でもこれからどうすのかしら? まだ社畜についてのお話をするのかしら?」
実花「いや~それなんだけど、次の章に向けてのぞみんに説明して欲しいことがあるんだよねっ!」
望「……?」
実花「それは『4大名家』について教えて欲しいの!」
望「……あなた、当事者でなんなら一番詳しいのではないかしら?」
実花「いや~それはあれじゃん! 私ってボケを挟まないで話すと、発作を起こす人間だから! それに私っていつもふざけてるから真面目な話をしてネタだと思われても困るじゃん!」
望「…………それ、自分で言ってて悲しくならない?」
実花「…………少し」
望「……………」
実花「…………」
望「な、なんかごめんなさい。余計なことを言ったわね」
実花「と、とにかく! 次回説明よろしくねっ!」
望「次回? わたくしは今からでもいいのだけど……」
実花「ああ、今日はもう尺が残ってないからね~」
望「…………」
実花「あ、ああ、わかってる。自分の所為だって言うのはわかってるから、そんな目で見ないで……」
望「仕方ないわね――」
夏輝『ちょっと待ちさい!! 4大名家のことなら私がいないとは始まらないっての!』
望「…………」
実花「面白そうだから、なつきまんも呼んだ!!」
夏輝「ふっ、私がわざわざ来てあげたんだから、土下座して感謝しなさい!」
望(……帰りたい)




