はしがき
こんにちは。と言われたのだが外はもう夜の帳が下りていた。しかし彼はこんにちは、と言ったので、俺もこんにちは、と言った。
多分それがきっかけであり。百分の五ほど、この世界の仕組みをわかった時であるのだ。
ー 午後二十三時 ー
俺は隣町のクラブでDJを務めていた。
ルーティンに駆られ、同じ日々を過ごすのに飽きが来ていた。他にすることはなかったし、バイトをしながらあまり仲の良くもない友達と売れたらいいな、としか思ってなかった。そんなこんなでクラブに通い始めてはや一年が過ぎたある日のことだった。
今日は都内から有名ゲストが来るらしいからいつもの二倍ほど客がいた、だが俺にはあまり関係がなかった。客が見ているのはラッパーだ。俺らDJになんてさらさら興味も無さそうである。DJタイムが始まるとステージから人が抜けていき皆、バーカンの方でマルボロを吹かしているのだもの。奴らは俺の曲のセンスと今の流行りが全くのミスマッチであることを知っているかのようだった。
とりあえず今日は疲れたから一度、車に戻って仮眠を取ろう。「ヘブンさん!いまからラーメン食い行きません?」めんどくさい後輩だ。「いや腹痛い、またな」
「え、待ってくださいよ、ってか次の俺らの曲絶対売れますよね?」これだから嫌だ、こいつらはハングリー精神の塊だ全く現実を見てない。売れる訳などない。
いつしか音楽に対して劣等感や嫌悪感、負の感情ばかりを背負っていた。(いっそのこと辞めて就職でもすれば楽なんだろうな)車に戻り、そんなことを考えていた。
間違いなく今日は疲れた日である。なんなら明日からまたバイトだ。少し仮眠を取ろう。
よく寝た気がした、時間を見ると。
ー 午前一時三十八分 ー
あれ一時間くらいしか寝てないじゃん。
どっちにしろ疲れは取れていたため、まだ良かった。
クラブに少しまた戻ろうとした瞬間だった、突如アッシュグレーの同じくらいの年代の男が近づいてきて、こう言ったのだ。
「"こんにちは"ようこそ新世界へ」
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こんにちは、梓守結多です。あ!今の"こんにちは"は物語に全く関係ない僕のこんにちはですよ笑
まあそんなことは置いといて、一応初登校なのですが
沢山、ほんとすごく沢山ネタがあったのですが、
どれもラノベよりの内容ガバガバのやつだったので、
一番 伏線強めのこいつを選びました。
一応、異世界ファンタジーにはなるんですが
かなり現実的な世界のお話なので、こんな世界ちょっぴり怖いけどあったらいいなって思いながら読んで見てください。
次回でかなり動きますよ!!!
ヘブンさんが迷い込んだ世界の真相が少しずつわかってきますので。。。
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