神社の謎 中編
いまいち長く書けないですね。やっと物語っぽくなり始めました
雨の中の神社は異様な雰囲気をしていた。ただでさえ不気味だったのにまるで妖怪でも出てきそうだ。
「なんでこんな所にきたの……?」
さくらが珍しく静かになっている。普段はそこそこうるさいのだが、まぁこれを見て静かにならない方がどうかしているレベルだぞ?
「人なんていねえじゃねーかよ。」
俺が智也に聞くと、
「うっ、うるせえ、静かにしろ!」
こいつが一番怖がっていた。
「これで分かっただろ。誰もいないし何も無い。雨も降ってるんだからはやく帰……!」
なんと神社の前に謎の水色のサークルのようなものがあった。どんな急展開だよおい!
「ほ、ほらな。あっただろまるいサークル。」
「落ち着け、まるとサークルは同じだしお前は人がいると言ったんだぞ。」
とりあえず見つけてしまったからには、何かをしなきゃいけないのが物語の定跡というものである。
不本意ながらも俺達はサークルに近ずいた。すると目の前がぱあっと光った。気がつくと俺達は異世界に……は行ってなかったが色々なものが浮いている謎の場所に来ていた。
「まるでドラ〇もんのポケットの中みたいなとこだな。」
智也が何かをほざいているが、ここはあえてスルーしておく。
「いったいどこなんでしょうか?」
ずっと黙り込んでいたさくらがやっと口を開いた。
「どこだろうな?」
「おい!だれかいるぞ!」
智也がいきなり大きな声を出したため俺もさくらもびっくりした。いつもならぶん殴ってるところだが本当に誰かいたためやめておく。
「とりあえず話を聞いてみよう」
俺達は遠目から見てもあきらかに小学校低学年のような女の子に話しかけることにした。
「ねぇきみ、ここがどこだか分かる?お母さんかお父さんは?」
智也が女の子に話しかけると次の瞬間バキッと大きな音をたてながら女の子の拳が智也の顔にめり込んでいた。普通のやつなら顔面の骨、骨折してるぞ!
「いってぇー!何すんだよこのガキ!」
「人を子供扱いするでない!」
女の子はまた智也のことを蹴っている。すごい絵面になっていた。
「君はいったい……」
俺がそう問いかけると、女の子は
「わらわは、お前達のようなマヌケよりもずっーと年上じゃ!」
なんと見た目とは反して俺達よりも年上とか言い始めやがった。
「わらわの名はミト・アナスタシア。この神社の守り神にしてこちらの世界とあちらの世界を繋ぐものじゃ!」
「こちらの世界?あちらの世界?神様ごっこはあとでやってく……ぶわっ!?」
また喧嘩を売って智也は殴られた。こいつもしかしてMなのかもしれないな。
「どういう事なんだ?教えてくれないか?」
俺はミト・アナスタシアとなのる守り神にたずねた。
「仕方ないな。よーく聞くんじゃぞ!」
こうして一生とも感じられる長い説明を聞かされることとなったのだった。
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