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絶望という花束を君に  作者: 銀屍
第1章
4/7

4話;色褪せていく景色の中で。

本日二話目


毎日投稿できるように頑張ります。


今回はグロ?注意です。   オブラートにしたつもりです。

話をし終わると、刑事は秀人のほうを見て


「こちらとしては、なぜそのような犯行に及んだのかとかいろいろ話してほしい んだがね。」


「そ、その・・・。」


「どうしたんだい?」


顔を覗き込むようにして刑事が聞いてくる。


「もし、あのときのことを何も覚えていないって言ったらどうしますか?」


「まぁ、衝撃的なことだったし一時的な記憶の混乱もあるだろう。

 それに君には黙秘権も存在する。でもわたしは、真実が知りたいんだ。

 君が話してくれることを信じているよ。」


それだけ言い残すと刑事は席を立ち帰って行った。





そのあとは、刑事裁判のために精神科医の診断などが行われた。


しかし、気を失っていたので当然、答えが容量を得ない。


そうやって時間は流れていく。


家族は見舞いに来てくれたようだが、面会は許されなかったようで会うことはなかった。


気が付けば、裁判が行われていた。


傍聴者席にいる久しぶりに見る家族は、なんだかやつれていた。


「今回の件は多数の死傷者をだしており・・・」「しかし、この少年に犯行当時 何か異常があったとすれば・・・」


議論は進んでいく。


そして判決。


「被告人に実刑2年を処す。」



こうして、俺の留置所での生活が決定した。




留置所での生活はたいして語ることはない。


決められた時間に起き、食事をし仕事を行い風呂に入ったりして就寝する。


時々くる家族からの手紙で、家族の近況を知る。


刑期が過ぎ、どうにか出所することができた。


家族のもとに戻りたいが、そんなことをすると家族に迷惑がかかると思い斡旋してもらった場所でアルバイトをする。


あまり治安のいいところではないが、まわりにいるのもごろつきのような人間が多く溶け込むのに時間はかからなかった。


そうやって得た金で必要なもの以外を月に一度実家にもっていく、顔を合わせる訳にもいかないので夜電気が消えている間に郵便ポストにこっそりと・・・。


そしてある時偶然目についたゴミ捨て場の古紙に、


「あんな金をもらってももう〇〇は帰ってこない・・・」


そう書かれていた。


それに気がついて愕然となる。


自分はいまだに両親に迷惑をかけているのだと・・・。


その日から、バイトを倍以上に増やした。


街に住んでいる闇医者に


「いい金になる話がある。」


と言われて引き受けた。



臓器のドナーになるという話だ。


親にもらった体を切り裂くようなまねはしたくはなかったが、それでも両親の助けになるならと体を削っていった。


そうして何度も体を削り金に換えながら何度も実家にもっていく。





そんなボロボロになりながら、またどうにかしてつくった金をまた実家にもっていったある日。


その日は、なんだか数年前のあの日を思い出させるような風が頬を撫でた。


嫌な予感をさせながらも急ぐと、深夜であるのに珍しく実家に明かりがついている。


まぁ、こんな日もあると音をたてないように近づいてこっそりといつもどおり、


ポストに封筒を入れて終わり。そう思いながらドアに近づくとトビラに違和感を感じる。


よく見ると鍵の部分が壊れている、というよりも誰かに壊されたようになっている。


胸騒ぎがして家に上がる。


急いで両親に声をかけながらリビングに向かう。


すぐに返事が返ってこないことに疑問を感じながらも急ぐ。


そして、リビングに入った時目に飛び込んできたのは、







血まみれになって冷たくなっている両親の・・・・・・死体だった。   


ヒロインまで届きませんでした。

次回はいけると嬉しいな~。と考えています


両親の死体を発見し、孤独になった秀人は・・・。


ここまで、秀人は体も心もボロボロなのでそろそろ少しづつ這い上がってもらいたいと思います。


御意見、感想等お待ちしています。

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