一話〜蝶からの宣言〜
…ピンクの薄いミニカーテンの後ろから、あたたかい光が丁度、私の顔に当たる…。私は起き上がり、学校の準備をすませ、朝食もほどほどにし、「行って来ます!!」と言葉をすませ学校に行く。これが、(土日を覗き)毎日の朝…。…な〜んて!カッコいいこと言ってられないけどね!私の名前は、愛蝶 音羽!小5です!あの、有名な【プリズムバタフライ】のブランドファッションデザイナーの娘。今、普通にずっと同じ人を片思い中?なのかな!!相手は、瀬田 優羽樹君!幼なじみで、保育所の年長さんのころから好きで、そうだな6年くらい一途。付き合いたいけど、まだ小5だし、よくわからないから中学生になったら告白する気!優羽樹くんはすごくモテるけど、告白してる子なんかいないし、告白しても普通に断るし、まぁなんとなく安全…?あと、ひとつの自信は、優羽樹くんと目が合うとねどちらも、ポッとする感じで照れてんの!もしかして、両思いなのかなって思ったりもする…。でも、クラスは違うし、階も違う。全然会わないけど…信じてるって思っていた。この日までは……。
その日の放課後…(音羽)「今何て……?」私の親友の、花間 沙良が言った。(沙良)「えと…だから…瀬田君、付き合ってる人が居るみたいで…。あの…瀬田君と同じクラスの子、中崎 海香ちゃん…だっけ…?」ペタンと床にへたり込んだ…。(音羽)「うそ…。沙良は…付き合ってる事私に伝えて…?」ずっと…好きだったのに…!私の重ねた努力が…。我慢していたのに…。もう諦めなきゃいけないの?ションボリしていると、沙良が言い出した。(沙良)「音羽ちゃん…!蝶の鼓動だよ!!諦めないで!」(音羽)「え…?蝶の鼓動って?私が言った…」(沙良)「そうだよ!蝶は…小さいけどふわふわしていて、どこに行くかわからなくて…。鼓動が見えないんだったよね…?それも同じ、未来は分らない…。フワフワ変わって…。でも、自分らしくしていけば、自分の未来は見える…。自分らしく生きる!私が失恋した時、そう言ってくれたのは…音羽ちゃん…なんだよ?私はそのおかげで、諦めずにがんばって…幸せを手に入れれたんだよ!だから私は!!音羽ちゃんにも幸せになって欲しいの!!諦めないで!恋している音羽ちゃんは、キラキラしていて!だから私は、伝えた!もっとキラキラしていて欲しかったの!だって、音羽ちゃんにウソはつきたくなかったから…」そうだ…そうだった…。こんなんで諦める訳にはいかない!!こんなにも言ってくれている沙良のためにも…!でも、ちょっとでも優羽樹くんに、見てもらいたくて…我慢なんかして…!でも、私も優羽樹くんにウソつきたくない!自分らしく恋していくんだ!私はその場を去り、優羽樹くんを見つけ、宣言した。(音羽)「優羽樹くん!付き合ってるなんか関係ない!私に好きにならしてみせる!私は、優羽樹くんのことが好きだから!!」パッと口を押さえて、私は走って去っていった。(優羽樹)「え…?さっきの…音羽…。好きって…?でも、本気の目だった…!そうかじゃあオレも本気だそうかな!!」
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