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終わらない夏と、終わってしまった夏

見てる人いないのかな?

最終回てす。

落ちです。


 

 3人の関係が愛憎から共依存へと変質して数年が経った。シノブはトラックの孤独な運転席に、アオイは満たされない執着に、ヒカルは歪んだ支配欲に、それぞれ深く閉じこもっていた。もはや彼らの間には、かつての友情も、純粋な愛も存在しなかった。ただ、互いを離れることのできない、救いのない関係が続くだけだった。

 そんなある日、母校から高校野球部の同窓会の案内が届く。シノブは、迷った末に出席を決めた。


 会場に入ると、見慣れた顔がいくつかあった。当時、ともに汗を流した仲間たち。誰もが社会の荒波に揉まれ、少しだけ大人びた顔をしていた。そして、その中に、アオイとヒカルの姿を見つけた。二人は、狂気の日常から解き放たれたかのように、驚くほど昔のままで、楽しそうに笑っていた。

 まるで、あの泥沼のような日々が嘘だったかのように。

 3人は、かつて汗と友情に満ちたグラウンドに足を運んだ。夜のグラウンドには、誰もいない。かつて、3人で笑い合い、汗を流した場所。

 アオイは、当時の投手だったシノブに「あの時、打たれたホームラン、今でも覚えてる」と笑いかけた。ヒカルは「本当に不器用だったな」と懐かしそうにシノブの肩を叩いた。


 シノブは、胸の奥が締め付けられるような痛みを感じながら、ただ頷いた。彼らは、あの純粋な関係に戻ることは決してない。しかし、この場所で、彼らは再び、一瞬だけあの頃に戻ることができた。

 「俺たちは、あの夏を、もう二度と生きられない」

 シノブは、静かに目を閉じた。

 彼らの再会は、一瞬の幻影だった。しかし、その幻影こそが、彼らが唯一求めることができた穏やかな「夏」だった。


 夜が更け、同窓会がお開きになる頃。3人は、グラウンドの隅に集まり、静かに夜空の星を見つめた。

 アオイが、何も言わずにシノブの手を取った。そして、ヒカルがその上から、アオイの手を握る。

 ヒカルが静かに言った。

 「これでいいんだよ、シノビ。このまま、誰もいなくならない」

 3人は、かつての純粋な友情と、その後に続いた泥沼の愛憎、そして互いを深く傷つけ合った過去を、静かに受け入れているようだった。

 彼らは、終わってしまった「夏」と、これから先も終わることのない、歪んだ愛の中で、ただ静かに、夜空の星を見つめていた。      終劇

ボーイズ・ラブでした。

皆さんの先入感や勝手なイメージを利用してみました。



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