揺れる関係と秘密の夜
ベタです
東京での再会から数日後、シノブは意を決して、アオイに電話をかけた。トラックのエンジン音が静かな夜に、心臓の鼓動だけがやけに大きく聞こえる。
「もしもし、アオ?」
アオイの声は少し驚いていたが、優しかった。シノブは言葉を探す。
「アオイ…あのさ、話があるんだ」
電話の向こうで、わずかな沈黙があった。
「うん、聞くよ」
その一言が、シノブの背中を押した。
「自分、アオイのことが、幼馴染としてじゃなくて……その、好きだ」
一呼吸置いた後、アオイは静かに答える。
「うん、知ってたよ。……実は、同じ気持ちだった」
両想いだと知ったシノブの心は、歓喜で満たされた。二人は恋人になることを決め、近いうちに二人だけで会う約束をする。
翌日。ヒカルは、アオイからシノブと付き合うことになったと告げられた。
「そっか……おめでとう」
ヒカルは無理に笑顔を作ってアオイを祝福した。しかし、ヒカルの心には、これまで誰にも言えなかったシノブへの恋心が渦巻いていた。幼馴染として、ただ側にいるだけで満たされると思っていた。だが、アオイとシノブが恋人になったと知ってから、その気持ちは抑えきれない嫉妬へと変わっていく。
アオイは気づいていた。ヒカルが、どこか自分を遠ざけようとしていることに。
その夜。ヒカルは、自分の歪んだ感情から逃れるように、スマートフォンを手に電話する。
『シノビ、今、何してる?』
『トラック運転中。ヒカルは?』
『家。なんだか眠れなくて』
それから、他愛もない会話が続いた。ヒカルは、アオイが知らないシノブの顔を知りたいと思った。その会話は、ヒカルにとっての密かな安らぎとなり、3人の関係を少しずつ変えていくのだった。
この後3人はやっぱりそうなっていくのかと思うでしょ
もう4時だ!!
頑張って書くので評価よろしくお願いします。