表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/56

10-4 語りかけます

10-4 語りかけます


会議はこの結論「深淵からリセマラを繰り返していたサトルが三弥栄を引き当てたので真空消滅起こしたまま逃げ出した」から、改めて「これからどうすりゃいいの?」に議題が移る。


三弥栄の生体時間転移による真空消滅発生阻止は失敗。


サトルは生体時間転移によるメタモルフォーゼでν臓器に収まり深淵からの脱出に成功。


みちゅえるは消滅世界から精神を戻した帰還者。


この世界には存在しないはずの物質情報「The book」。


みちゅえるのダンス。


三弥栄とν臓器相互の意識の入れ替わり。


リセマラはもうできない。


三弥栄を生体時間転移させるとしたら、サトル入りν臓器をどうすればよいのか分からない。


三弥栄の生体時間転移でこの世界は真空消滅確定となる。


真空消滅から逃れる方法はない。


様々なご意見ご感想を述べまくって、観定団メンバーは、

「あれ?なんか詰んでない?」

全員そんな感じになった。


持て余したサトルのポンコツ面は置いてある「The book」を読んでいる。「ふんふんふん、ふんふんふん、ふんふんふん」

読んで頷いるのか、鼻歌なのか分からない状態で三弥栄まで「The book」を持って見せる。

「兄貴、一緒に読もう」


三弥栄は「The book」に目を向ける。

ページを開くと、文字が語りかけます。

「ひどい、ひどすぎる」


三弥栄はページから目を逸らし、虎太郎へ視線を向ける。


「ん?」虎太郎は視線に反応する。

三弥栄はもう一度ページへ目をやる。


「サトルです…。気がついたらこんなところにいます。サトルです…」と書かれている。


三弥栄は横にいて小さく鼻歌を歌っているサトルのポンコツ面を確認して、もう一度虎太郎に視線を向ける。


「ん?」虎太郎は視線に反応する。


「博士、この本の中身って、消滅した世界で起こった出来事が書かれているんですよね?」


「そうでごぜます。何か気になりますか?」


「いや、これ…」と言って虎太郎にページを見せる。虎太郎と三弥栄が二人で見る「The book」には消滅した世界での出来事が記載してある。


「あ…」三弥栄はページに浮かぶ文字は自分とサトルのポンコツ面にしか読めていないと理解する。


1度ページを閉じて、三弥栄一人で読んでみると「三弥栄さん、私です、サトルです」と書かれた文字を確認した。


三弥栄は一旦本を閉じて観定団メンバーへ向け、「この本の中にサトル博士がいまぁす」と伝えた。


ちょっと何を言っているのか理解が及ばないでいるメンバーを他所に、三弥栄はブレイクスルーしちゃうかもしれないと予感する。


事態は次のフェーズへと進む。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ