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5-3 マスターオブパペット

5-3 マスターオブパペット


朝となった。

三弥栄は寝て起きた。


真空消滅到達まであと2日。


朝食を食べてトイレを済ませ身支度を整える。

高坂医師の案内で、リハビリ室へと連れられた。虎太郎と龍美がいる。


ダンスを覚えて過去へと生体時間転移を成功させる。その為のレッスン。筋肉痛は残るが三弥栄のコンディションは良い。


虎太郎が説明を始める。

「生体時間転移は型でごぜます。繰り返される型の動きが、ゆらぎを生成して過去を覗く。これを発見していたのが、ダンサーのみちゅえるさんです。このお方はダンスで意識を爆ぜ跳ばします。」


バンッ!!

扉が強く開かれる。


「おいらがみちゅえるDie!!」


リハビリ室全員、ビクッとする。


リハビリ室の入口に人が佇む。

姿勢が美しい。それがみちゅえる。

「みんな、とってもDie.Die.Die好き!!」

登場と挨拶、ただそれだけの所作に言葉がダンスと交わって現れる。

みちゅえるの発する言葉が身体ごと表現を帯びる。

みちゅえるはダンス(自己紹介)をしている。


【みちゅえる】

本名、間 輝美

年齢、ご想像通り

性別、全てを網羅

職業、舞踏家


ここまでを表現ダンスしたみちゅえるに登場をやり切ったあとの燃え尽き感が漂う。0を1にして1が0になる。ゆらぎに垣間見える双極性。特別な素質にて特別な世界を生きるお方だと分かる。


ダンス(自己紹介)を終えて本題に入る。

「4つ」

と手を前につきだし指4本を拡げるみちゅえる。

「4つの形を繰り返します。それだけで、意識が別の日時へと行きます。行けるのは意識だけなんです。身体ごと日時を行くには、この繰り返しを加速しなくてはならないのです。」とみちゅえるは説明した。


龍美が手に持った物を差し出して三弥栄に渡して伝える。

「加速器です。これを付けて踊って頂きます。みちゅえるさんの動きをトレースしてピッタリ同期させ、みちゅえるさんとの共鳴により、導かれる行先の日時へ意識をリンクさせます。その後、動きをめちゃくちゃ加速します。天国への階段を登って使節できた三弥栄さんならこの加速の果て、同じように身体ごと爆ぜ跳ぶことが出来ます」


レッスンなんて要らない。

唐突に登場したみちゅえるとその方法に思うことはあるが、三弥栄は冷静を装って「これは、されるがままにすればよいのかな?」と聞く。


虎太郎が「はい。今、この仕組みをマスターオブパペットと名付けました。三弥栄さんはパペットでごぜます。」


「今!?」

虎太郎の感性に三弥栄は驚く。


「はい、朧気に感じていたのですが、今、ハッキリそう名付けました。」虎太郎は自信と確信を覗かせる。


「加速器の装着前に身体を封印します。こちらへどうぞ」

龍美が促す。

人1人の身体が丁度入る金属の球体がある。

「服を下着を含め全部脱いで下さい。脱いだ服はこちらへ置いて、ここから入って、ここから頭を出して下さい。私たちは少し外しますので、そこまで準備ができたら部屋の外へ聞こえるように声掛けて下さい。」


中に入って言われた箇所から頭を出す三弥栄。中は冷たい。黒ひげ危機一髪とか、巨大風船から頭だけを出したような状態だと三弥栄は思った。


「これでどうですかぁーっ!?」

外の3人(虎太郎、龍美、みちゅえる)に聞こえるよう大きめの声で知らせて部屋に戻す。


「ありがとうございます。そのままにしていて下さい。」

そう言って龍美は機材の操作を行う。何か液体が球体に注入される。トロミがあって生ぬるい。

「では、30分このままで待って下さい」

三弥栄は龍美にそう伝えられる。


「普通、トイレ行くか聞きません?こう言う時。とりあえず大丈夫だから良いけど。」

こう言うのはキチンとしないと場合によっては危険だと三弥栄は意見する。

龍美は目を泳がせながら作業を続ける。

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