表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/56

4-2 おっしゃるとおり

4-2 おっしゃるとおり


「智川龍美さんですよね、智川博士の娘さん」

三弥栄が智川龍美を知っていることを告げる。


「どういうことですか?」

少し驚いた様子で龍美は答えずに問う。三弥栄が知っていることに対する反応。眼鏡の奥、目に理知が宿る。博士の娘。察しはよいと見える。


「こちらの世界が消滅かループの選択を迫られている状況だと教えられて来たのです、大体の事情を知っています」三弥栄は龍美の洞察力を洞察して端的な内容を告げる。


「えっ、どういうことですか?」

龍美の目が泳いだ後、三弥栄を覗く。2度も聞き返された。通じていない。確かに言葉が足りない。三弥栄は自分がどうやってここへやって来たのか、虎太郎博士を交え説明する必要があると感じて「おっしゃるとおりにしますので、自分が知っていることも説明させて欲しい。虎太郎博士と一緒に話が出来ますか?」と龍美へ虎太郎を含めた情報共有を申し出る。


「わかりました。父もこちらへ向かっています。お互い話をしなければですね」


三弥栄と龍美は虎太郎博士の到着を待つ。到着を待つ間、龍美と話をしていたら、お互いに大体のことは説明仕切ってしまった。


龍美は、三弥栄が「SS」と呼ばれるこちら側の世界へ来ようとした42人目、42回目であり、三弥栄は来る前にこちらの状況を何人かの生還者から教えられていたのだが、今、自分が置かれている状況は教えられた状況と違うので、自分が死んで時間をループさせるパターンではないかと考えていることを理解した。


そして、龍美は自分がうんこの上を狙って現れたのではなく、三弥栄が居た位置へのホログラム映写が、フラクタル次元の重なりによって、たまたまその位置、そのタイミングとなっただけで、うんこを介していたわけではないし、ホログラムだから踏んでないし。と説明した。龍美は天国への階段と同じような仕組みを使って三弥栄の世界に来たのではなく、ホログラムとして映し出されていただけであった。


ホログラムで現れた先が、たまたまうんこの上だったってのは、それはもう、踏んじまったようなもんだと、三弥栄は龍美の説明を逆に捉えた。


そして、どうやら三弥栄は、この先、真空消滅が起こらないようにする為に、SS世界の歴史改変を行うことになるらしい。


おっしゃるとおりは簡単ではなさそうである。


「いづれにせよ、死んでしまう」


三弥栄はここまで来るのにおこなった、何回かの覚悟と同じ覚悟をまた覚悟しなければならないかもしれない気がして、ため息1つと苦笑い1つの複合表情を展開した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ