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<86> 忘れる

 年老いて人生が後期高齢者などと世間から言われる年齢ともなると、もの忘れすることが多くなるようだ。この現象を最小限に食い止めるには、極力、考えることを増やすのがいいらしい。まあ、それでも若いころに比べれば、忘れる度合いが増えることには変わりないのですが…。^^

 田上は一農家である。毎年のことながら、早春ともなればハウスで稲の育苗をするのだが、最近、忘れることが多くなり、育苗を始める時期を忘れてしまったのである。しまった! と思ったときは後の祭りで、他の農家は田植えを始めていた。米農家が減ったことも影響し、その年に限りコメが高値を呼び、田上は倍近い収入をふいにし、大損をしてしまったのだった。

『ちきしょ~~!』

 いくら腹立てても、忘れたのは自分なのだから仕方がない。今から思えば、忘れることが多くなった…と気づいた段階で、メモがきするなどしておけば未然に防げたのである。それからというもの、田上は小さなことでも小まめにメモ書きすることした。

 その年以降、失態は最小限となり、後の祭りとはならず神輿渡行を楽しむことが出来たということです。よかった、よかった!^^


                  完

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