表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/91

<67> さて、どうする…

 人生では、さて、どうする…と悩まされる出来事が頻繁に起きる。その場合、物事をいかに円滑に進められるか、という技量が各自に求められることになる。この技量は生まれついてのものだから変えようもなく、甘んじて受け入れる他はない。早い話、さて、どうする…となったとき、処理できない人は、ダメだ、こりゃ…という人で、処理できる人は、ほう、やるなっ! …くらいの人だということです。^^ 処理できなくても命に別状はありません。^^

 鳥目は猛暑にもかかわらず、古都の祇園祭を見物しようと汗をビッショリ掻きながら人波にもまれていた。多くの観光客の中を鉾や山が巡行していく。十字路では辻回しと呼ばれる90度回転が行われ、その都度、見事に鉾や山が方向転換していく。道路の上に敷かれた竹が潤滑剤の役割を担う訳だ。竹なくしては語れない話だ。その頃、鳥目は人目に揉まれ過ぎていい具合の一夜漬け状態になっていた。お新香なら美味しいのだろうが、人のお漬物は戴けない。次第に意識も朦朧とし、さて、どうする…と鳥目が思ったとき、上手くしたもので建物から冷気が舞い降りてきた。おやっ! と鳥目が見上げると、冷やされた霧が散布されているではないか。鳥目は有り難い…と、辻回しを見ず散布される霧に手を合わせた。意識も元に戻り、やれやれ…といった気分で人波を抜けると喫茶店でひと息、()くことにした。

 さて、どうする…という状況になっても、人生は案外、どうにかなるものです。皆さん、さて、どうする…となった状況でも、慌てずに落ちついて対応しましょう。慌てると、余計にさて、どうする…という心配が大きくなる訳です。^^


                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ