表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/79

<62> 励(はげ)む

 人生は否応なく(はげ)むことの連続である。励むことで人は人として生きられるのである。なぜ励むのか? は、小難しくて私には分からない。励まなくても生きられる人は例外だが、どうも人生ではないように私には思えます。^^

 とある夏のクソ暑い最中(さなか)、安岡はとある官庁で励む方法を研究していた。むろん、勤務中ではなく、チャイムが鳴り昼休みになった休憩時間に、である。

『どうせ励むなら、効率よく最善の方法で励もう…』

 課長補佐の安岡は課長の豚尾にこれ以上、ブゥ~ブゥ~言われればB定食に変えようと決めていた。今日の日替わりB定食は言わずと知れたトンカツ定食である。だが、毎度毎度ブゥ~ブゥ~言われるのには、言われるだけの理由がある…と安岡は考えた。決して自分は仕事を怠けている訳ではない…と押す丘は思った。だとすれば、仕事に対する励み方に問題があるのではないか…と忌まわしい豚尾の顔を心に浮かべながらトンカツをガブリっ! とひと口、頬張った。そうだっ! AファイルとBファイルを突合すれば、どこが間違っているかが自然と分かるぞ…と、安岡は考えた。そして、その後がどうなったかについては、皆さんの御想像にお任せしたい。安岡が昇進の異動辞令を受け取ったことから分かるように思う。

 まあ人生は、励み方を考えたとしても、必ず怒られなくなるという保証はありませんが…。^^


                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ