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<56> アポ

 最近の社会で生きていく上で、アポ[アポイントメント]が取れる、取れないは重要な生活の一部となりつつある。例えば病院にしても、外来の患者は除いてほとんどが予約制なのである。予約を事前に決めること自体がアポであり、双方の主張の合意によって決められる。すなわち、片方の都合だけでアポは成立しないことを意味します。^^

 今畑は美容院へ来ていた。前回、予約した日時は今日だったからだが、何年も通院していると、いつものパターンが成立し、そう変化もなく診断は終わるのが常だった。ところが、である。主治医が若い医師に変わってから、予約した時間になっても呼ばれない日が二度続いていた。アポは両者の合意によって成立するという原則に従えば、予約時間に呼ばれないということは一方的なアポの破棄を意味する…と今畑は考えなくてもいいのに考えた。そう考える少し腹立たしくなった。診察時間が遅れた日はジィ~~っと我慢したが、家へ帰ると無性に腹が立ってきた。ほぼ近くにある別の診療科の先生が、「張り切っておられますね…」とひと言、釘を刺した。今畑は、なんだ、インターンかいっ! と心で愚痴った。

 アポは双方が了解した契約ですから、何事によらず他人と接触する人生の約束事として厳守が必要となります。^^


                  完

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