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<49> 油断

 創作したいろいろなユーモア短編集に何度もタイトルとして登場した油断だが、人生に油断は許されない。ほんの小さな油断による見逃しが、その後の人生を狂わせてしまう・・なんてこともあるのだ。だから、いつもオイルを買っておこう・・という意味ではありません。^^

 梅雨真っただ中だというのに最高気温が跳ね上がり猛暑日となったとある日、猪野畑は下着姿でパタパタと団扇(うちわ)を煽ぎながら座敷でグッタリしていた。こう暑くては何をしよう…という意欲も失せ、熱中症の心配だけが猪野畑の脳裏を掠めた。こりゃいかん…と思えたのか、猪野畑はキッチンへ向かい、冷やした水をコップに注ぎ入れた。そして、氷を数個、コップに浮かせるとガブガブと飲み干した。少し涼しくなったが、やはり蒸し返る熱気は治まらない。クーラーを入れてしばらくすると、さすがに室内の熱気は失せ、ちょうどいい心地となった。そして猪野畑はそのまま深い眠りに落ちていった。昨夜が熱帯夜で眠れなかったということもある。猪野畑が目覚めると、すでに午後五時近くになっていた。夏場だから外はまだ昼間と変化はなかった。しかし、猪野畑の身体に異変が起こっていた。猪野畑は悪寒を感じた。猪野畑は油断した挙句、夏風邪を引いてしまったのである。

 このように、人生には寸分の油断も許されないのです。皆さんも心しましょう。^^


                  完

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