表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/81

<43> 暑い日

 まだ梅雨の真っただ中だというのに今年も暑い日が続こうとしている。毎年、少しづつ暑くなる…と感じるのは私だけだろうか。暑い日は四季がある我が国だからそれはそれで仕方がないのだろうが、暑過ぎるのも如何なものだろうか…などと汗を滲ませながら買物から帰宅したのだが、思わなくてもいいのに、暑い日だと思わざるを得ないのが辛いところです。^^

 とある町役場の議会事務局に勤める課長補佐の粕川(かすかわ)は身も心も()だっていた。まるで、鍋の中でグダグダと中火で煮込まれたくらいに茹だっていた。暑い日だからそれはそれで仕方がないのだが、仕事に追われ心の方がヒートアップし過ぎたのである。身体は汗だくで心もオーバーヒートすれば、これはもうどうしようもなかった。

「…粕川君、議事次第書は?」

 課長の酒田が飲み焼けた顔で視線を粕川に向けた。

「はあ、明日中にはなんとか…」

 このクソ暑いのに…というイライラ気分で粕川は酒田に返した。空調システムが故障し、修理完了まで二日かかると業者が修理中だったのが粕川のイラつきに追い打ちをかけていた。

「どうだい! 今夜あたりビアホールで一杯ってのは!?」

「おっ! いいですねっ!」

 一も二もなかった。渡りに舟とは、まさにこのことか…と粕川には思えた。酒田のひと言で、粕川の暑い日は急冷した。

 暑い日には気分や身体を冷やす工夫をすれば、人生は快適に過ごせる訳です。^^


                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ