<25> こうと思ったら
人生を進むには、こうと思ったら何が何でもやりぬくぞっ! という心のモチベーションが必要となってくる。まあ、悪いことはダメですが、いいことに対してという条件付きですが…。チョイ悪オヤジ的なこうと思ったらは許容範囲内で許してあげて下さい。^^
月鉾は今年も暑くなったな…と庭の縁台に座り、浴衣姿で団扇をバタバタと煽った。暑くなったとはいえ梅雨前だから空気も湿気が低いサッパリ感があり、まあまあ…と感じられた。塩湯で湯がいたエダ豆を摘まみながらジョッキの生ビールをグビッ! と喉に流し込めば、これはもう堪らない。シャワーのあとだから、いっそう気分もいい。そこへ刺さなくてもいいのに蚊が足元をチクッ! と刺した。
「フフフ…そういうこともあろうかとっ!」
月鉾は、まず1.として痒み取りの虫よけクリームを足や腕に塗り、2.の蚊取り線香に火を点けた。さらに3.として水性の防虫用スプレーをシュ~~~っと周りの空中にに吹きかけた。もちろん、ジョッキやエダ豆の皿の上に布巾を被せてからである。
「どうだっ! 参ったかっ!!」
蚊が『参りました…』という訳もないのに月鉾は、独りごちたちた。取り敢えず月鉾は楽しもうと思ったらを貫徹した訳である。
月鉾さんのように、こうと思ったら徹底してやり遂げる人生を送る人も世の中にはいる訳です。^^
完




