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<18> 落ち着く

 追い込まれたときほど人生は落ち着くことが大事だ。慌てることで、落ちついて考えたりやったりすれば、なんとか出来きた内容が出来なくなる・・ということにもなります。^^

 とあるプロ野球の試合が行われている球場である。ゲーム・スコアーは3-2で9回表だ。勝っているチームのピッチャーはこの回を抑えれば勝ち投手となるのだが、2アウトを取ったものの塁は埋まり、カウントは3ボール2ストライク、絶体絶命のピンチである。投手は落ち着こう落ち着こう…と自分に言い聞かせるのだが、手は汗に塗れ、額には汗が噴出している。と、そのときだった。

「タイムっ!!」

 守備チームの監督がベンチから立って出て、審判に声をかけた。そして、ピッチャー・マウンド目指し、トコトコと歩き出した。

「…任せたっ! 落ち着こうっ!」

「はいっ…」

 笑顔で軽く励まされた投手は笑顔で頷き、汗を拭いた。観客は交代か…と思った矢先だったから、監督がベンチに戻るのを見て、続投か…と静かに思い直した。

 試合は再開され、投手は最後の球で打者を空振り三振に切って取ったのである。ドラマではない現実のプレーに、スタンドのファンやサポーターから大歓声が湧き上がった。

 自分で落ちつこう…と思ってもダメなとき、何でもない小さなひと言で、人は落ち着くことが出来る不思議な生き物なのです。人生にはこんな存在が欠かせません。遅刻するっ! 落ち着こう…。いやいやいやいや、こんな場合は落ち着かず急いで下さい。事故に遭わないようにねっ!^^


                  完

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