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<13> 機転

 瞬間に機転を利かすか利かさないかで人生は大きく変わる。利かしても利かさなくても時は同じように流れるが、機転を利かしたことでその場の悪い流れが良くなるいうことがある。利かせられるか利かせられないかは本人の力量次第だから何とも言えないが、利かせられる人は人生の荒波をサフィンのようにスイィ~~スイィ~~と乗り熟せるに違いありません。^^

 とある政治資金パーティがとある場所で行われていた。会員はパーティ券を購入して参加するシステムである。

「先生っ! お久しぶりですっ!」

「おお、君か…。その後どうだね、地盤の方は?」

「はあ、有難うございます。先生の言われたとおり進めましたら、案外上手く纏まったようでして…」

「そうかっ! そりゃよかった。政治は先読みの機転を利かせるかどうかだよ君っ、はっはっはっ…」

「はあ…。組閣後は何分よろしく…」

「まだ君は若いからね。政務次官ポストは考えておいたが…」

「なにぶん、その節はよろしく…」

 こんな話で盛り上がった、とある政治資金パーティだったが、その数日後、政治資金収支報告書の未記載問題で紛糾し、ド豪い事態となったのである。当然、先生と呼ばれた大物政治家が組閣出来るはずもなく、ゴマを()った議員の政務次官ポストも夢のまた夢と消え失せたのだった。

 もうすこし機転を利かせておられれば、先生も組閣できたのかも知れませんね。人生に機転を利かす先読みは大切なんですね。皆様方、ご参考に!^^


                  完

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