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<100> 終わり

 人生に始めがあれば、必ず終わりがあります。私はまだ迎えていいませんので分かりませんが、気が小さく終わりのあとが怖いので六体地蔵様にお参りしている訳です。^^

 とある病院の個室である。世界最長寿の132歳を迎えた中川原が最後のとき、所謂(いわゆる)、人生の終わりのときを迎えようとしていた。

「…出来る限りのことは致しました」

 医師は中川原の脈をとりながら小声で(つぶや)いた。いつ、お亡くなりになっても(おか)しくありませんよ…という意味を(ぼか)して家族に伝えたのである。だがその直後、異変が起きた。中川原が目覚めたかのようにスクッ! と半身を起こし、目を(こす)りながら家族や親類達が心配そうに見つめる自分を(いぶ)ったのである。

「…お前達、みんな集まって、いったいどうしたんだい?」

「…」「…」「…」「…」「…」「…」「…」「…」

 誰も愕然(がくぜん)として、声も出ない。それ以上に担当医師は面目丸潰れで病室に居たたまれず、こっそりと病室から去った。その直後、また異変が起きた。中川原は半身を起こしたままウトウトと眠り始め、そのままこの世を去ったのである。人生の終わり、132歳の大往生だった。

 こういう人生の終わりも当然、起こり得る訳です。^^ だから、人生は何が起こるか分からないという妙味がある訳ですね。^^


                  完

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