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君がかつて空だったように

 夕の雲がはけ燃えるような晴れ

 地平線から夜とおぼしき紺色がくる

 夕に心と夜に心

 見上げてみれば全面が宙

 宙に描かれる風の天井画

 遮るものを知らない描き手ののびのびとした線形

 そびえるビルでなくたんぽぽであり

 室外機でなく口笛である

 風がわたしの肌をたがやす

 鼻から育ち口から芽吹き

 健康として迫力がある

 わだかまりが朽ちぽろぽろと剥がれ

 純粋な気配がどこか漂う

 君がかつて空だったように

 私もかつて空だった

 今まさに

 地上にいながら夕空となる

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