情報提供と残された謎
「では。たぶんお二人が勘違いなされてることだと思いますが。バーの客やスタッフ。マスターを私は殺していませんよ」
「えっ?まじですか?」
「マジですよ」
「ならなんでバーに来たんだ?」
「それは…ある昔からの友人と会う約束だったのですが、用事ができて行けないと連絡があり。予約もしてしまっていたので私だけでもバーに行こうと」
「そして行ったらああなってたと」
「はい。その後すぐに貴方達がきて私なりに遊んだわけです」
「遊んだ?あれがか!?」
「えぇ、私の劇で踊ってるようで楽しかったですよ?」
「そもそも死体だよな、なんであんな事できたんだ?操ってるのは分かったが」
「それは秘密です。今はね」
「今は?」
「貴方方も私と同じような物を感じるのです。もう少しで分かる時が来るかもしれませんね」
「なんだよそれ…」
(嘘を言ってるようには見えない。同じような物ってなんだ…俺も勢蔵もそんなの感じてないぞ…)
「あっ、そうそう忘れそうでした。これ」
死の傀儡師は何かをポケットから取り出し投げる
「うおっ!って、これ」
「データチップです。あげますよ」
(あげますよって…)
「いやだからなんでこんなの持って…」
「情報提供したし細かいことはいいじゃないですか、マスターの部屋に置いてあったものですので。中身は見てませんよ」
(そこ一番聞きたいんですけど〜!)
「それではまた会える時を楽しみにしてますよ」
「え?いやここ屋上…」
「あいつ…飛び降りるんじゃないか?」
「止めるぞ!」
「さよなら審判のお二人さん。次会う時はもっと踊って楽しませてください」
トンッと軽やかに後ろへ一歩ジャンプをする。まるで恐怖心などない、何回もやってきてるのか骸骨のマスクに隠された顔は笑ってるように見えた。
「おい!」
急いで駆け寄り下を覗くが…
「居ない。無事…なのか?」
「あの感じからして無事だろうな。余裕そうだったし」
「ま、まぁ。情報は手に入ったし、結果オーライってやつ?」
「だがな〜んか引っかかるっていうか。まず意味深発言のやつ気になる」
「確かに、アジトに帰ってデータチップ解析とお前の怪我の治療するか」
「勢蔵も傷だらけだけどな」
「お互い様だろ。ほらアジト行こうぜ」
「こんな血だらけの服だとやばいだろ。裏口から行くぞ」
「そうだな!」
「ていうか忘れてないからな?背中を踏み台にしたの」
「うっ!」
「アジトに帰ってから覚悟しとけよ」
「くそぉ、忘れてると思ってたのに」
「忘れるか!痛かったんだぞ!」
「分かった、罰は受けるから。アジト行こう?な?」
「後始末はいいのか?」
「証拠もないし大丈夫だろ。データチップがなければバレないって!」
「ならいいが」
「よし!アジトへ帰還するぞ!」
これで<勢蔵幸大・咫村双人>チームの話は終わりになります!次の話では<津久間孤華・織寺御雨>チームの話です!