暴走
「………」
「もう大丈夫そうか?」
「水を解いてみてくれ」
フッ
水を解くと力無く波電が倒れ込む
「ブラペさん。無理に近づくと危険だと思うんだが」
「この技はトラウマを思い出させる。だからほとんどの場合は気絶するが…念の為確認しなければならないからな」
ブラペは倒れている波電に向かって手を伸ばす
「っ!」
だがその伸ばした手は掴む直前で阻まれてしまった。他でもない波電の手であった
「気絶していなかったか…!」
「………」
「なにか様子が変だわ!」
「気配も雰囲気も全く別人みたいだな」
「ブラペ!戻らないト!」
「できればやってますよ…にしても」
ギチ
(すごい力だ…)
「…………」
ブンッ
「ぬぁっ!」
「水で受け止める!」
(くそ…操作が難しい…)
『ワレが補助する。もっと慣れるようにしなければな』
「ありがとうな…っよし!キャッチ成功!」
「助かりました…」
「にしても何があったんだよこれ…」
「目がイッちゃってますね…」
『光が消えている』
「え?アレスなんて?」
『あれは…理性が消えている。おそらくトラウマが本来の人格を閉じ込めてしまっているんだろうな』
「そんなことがあるんか」
「本来の人格を呼び戻せば…」
「douヤッて?」
「それが分からんよね」
「………潰れろ」
「皆バラバラに散れ!」
「うおっ!」
「ちょ!なにこれ穴が開きまくってるんだけど!?」
「清川が食らった重力の強化版だろこれ!」
ベキバゴ
床に落ちていた鉄筋がものすごい音を立てて潰れ去る
「「………」」
「これ…」
(((当たったらやばいやつだ!!)))
皆の心がこの時だけ完全一致した瞬間である
「…………」
「どうする!攻撃が止まらないぞ!」
「攻撃しようにも…わっ!重力のやつが邪魔で無理〜!」
「能力を使う暇も作らせないとはな…」
「俺やってみる」
「なに言ってんのたむ!危ないよ!」
「もし攻撃が当たって重力のやつが止まったら一斉攻撃頼んだ」
「そんな無茶を。待って!」
「ほっ!これぐらいしないと役に立てないだろうしな」
「…………」
「よぉよぉ。ずいぶんと無口になったな」
「本当に素早いんだから!」
「あの重力の中抜けるとは…咫村もできるようになったな!」
「酪太の影響を大いに受けてるよね…」
「俺が鍛えました」
「ドヤ顔やめい」
「攻撃も重力に押し潰されるだけとは…」
「それに重力は切れないしなぁ」
「避けるしかないんだよね」
「…俺も抜けれるから咫村の助太刀に行くわ」
「えぇ!?」
「行っちゃったネ」
「大変ですね。貴方達も」
「まぁ、問題児がいるから。でも…それがいいんだよね」
「よぉ。あんなに大口叩いておきながら苦戦してんな」
「酪太…」
「そんなに焦んな。だが、水を利用して俺みたいに素早く移動したのはよかったな」
「ごめん…役に、立ちたかったから…」
「あんなぁ…」
ベシッ
「いたっ!なんで叩くんだよ!」
「あんまり無茶すんな。お前はまだ力に目覚めたばかりだから1人で行くなんて無謀だぞ」
「でもそうしないとなんにもできないだろ?」
「だから俺が来てやったんだ。一緒に動き止めるぞ!」
波電が理性ぶっ飛んで暴走状態になりました。かなりやばい技を容赦なく打ってくるという…。ちなみに酪太と咫村はよく戯れています。(戯れという名の鍛錬)




