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燃える

「………」

(どうにかして抜け出さなければ…)

『攻撃が来るぞ!』

「では、あなたの恐怖。その元となった出来事を見せてください。恐怖の記憶(フラッシュバック)

「グポッ!」

(こ…れは…。あのペスト医師の仕業か…。グァッ!)


(ここは?)

波電は周りを見渡す。辺りには割れた瓶や漏れた液体が散乱していたのである。その真ん中には波電(はでん)とよく似た人物が倒れていた

「くっ…いきなり爆発が起こるなんて」

ヨロヨロと立ち上がる

「っ…!」

(私が居る。追体験のようなものか?)

「なっ!」

扉を開けた先は炎に包まれた空間だった

「く…」

(なるほど…あいつが言っていたこと。対象の中に眠る恐怖の記憶を見せるのか…。厄介な)

「なんでこんな事に…。そ、そうだ。皆を探さなければ!」

(だとすれば。この記憶は、あの時の…出れる方法は分からない。過去の自分を追うことしかないのか…)

パチパチ

火が燻る音が響き、人の気配すらない不気味な通路を進む

「うっ…」

「人の声!?」

(この声は…)

「大丈夫ですか!」

「この声。波電(はでん)か!」

「鈴木さん!足が瓦礫に…今すぐ助けます!」

(鈴木さん。優しくて気さくないい人だったな…)

「いい波電(はでん)。はやく行け」

「だけど!」

「俺はもう助からない。逃げれそうナやつを連れて逃げろ!」

「……すみません!」

(あぁ。そうだ、この時俺は。鈴木さんに言われるがままに生き残っている人を探した…。だが)

「皆!」

(どこもかしこも死体しかなかった)

「ここも駄目か…。これは?」

その死体は切り傷による首からの大量出血が原因で死んだと。血溜まりから容易に想像できる

「だれか居る」

(幸い。血溜まりを踏んだのか、足跡がついていた。それを辿ったがゆえに…)

バン

「いた。誰だ!」

(見てしまった。あの惨劇を…)

その男は炎の中にたたずんでいた。そして血の海が倒れている人達の現状を伝えている。

「局長!副局長も!」

「…まだ生きてたか」

「貴様!」

ドンッ

「うっ!」

「気絶していろ。炎の中でな、生き残れるのを祈ってろ」

(そう。これは俺が昔勤めていた国家の研究所で起きた事。そして、俺が仇を討つべき相手が起こした事件だ。もし、もしこの手が届くなら。時が経っても消えないこの怨讐(うらみ)をぶつけられるのに…!)

「ま…て…」

(この男…必ず。

「絶対……ころ、す」

(俺が殺す)

「そうか。精進しろ」

その言葉を最後に暗い空間へと飛ばされる

「平然を保っていたが…やはり許せない。あいつは…!」

(あの事件。表上は化学反応による爆発事故、だが裏は謎の侵入者による研究資料略奪と隠蔽するための放火行為。全研究員37人中死亡35名生存1名行方不明1名)

「あぁ…ったく」

(思い出しただけで頭痛がする……はやく…)

「出してくれ…」

今回は波電の過去話になりました。結構なトラウマもんですよ。1人。波電しか生き残ってないからね。ちなみにその仇を取りたい男はもう物語に出てきています

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