糸を操る者
「糸?」
「さっき照明が揺れて糸が反射してるのが見えた。だがかなり細い糸だな…普通に気づかなかったぜ」
「じゃぁその糸を使って操ってるってことか?」
「その可能性が高いな」
「もしそうなら操ってる奴は近くにいるだろ、探すか」
「だけど、どうやって探そうか…」
「全員を操ってるなら糸が1つに集合とかしてるんじゃないか?」
「そう言われてもな!攻撃避けたりしながら探すのは至難だぞ!」
(確かに1つに集まってるかもしれないが、あの糸の細さは集まっても見えにくいだろうな…どうしたもんか…)
「また照明使え!また反射させれば分かるんじゃないか!?」
「はっ!お前天才か?」
「お世辞はいいからはよやれ」
「…うい。ではちょっと踏み台になってくれ」
「はぁ?」
「失礼!」
咫村の背中を蹴って天井にある照明につかまる
「いってぇ!あとで覚えとけよ!」
「はいはい、覚悟しておきます」
(さて、この真ん中にある大きな照明なら)
「よっ」
(着地成功!だがこれからどうするか、糸は見えるが。糸が段々集まってる所は…)
「勢蔵どうだ!」
「ちょいまち今探してる!」
「早くしてくれ、1人で相手するのきついんだよ!」
「はいはい」
(そうだよな、早くこの糸の出どころを…)
目を凝らして反射している糸を辿っていくと
(これか、非常階段から伸びてんな。…誰か居る!)
「発見!」
「どこにいた!」
「非常階段の所!」
「!」
「クソ逃げやがって!」
「勢蔵行け!」
「お前は!?」
「これくらいまだ耐えれる、逃げられないうちに早く追え!」
「……分かった!」
すると大きな照明から一気にジャンプし非常階段の入り口に着地して逃げた奴を追う
「頼んだぞ」
「おい!待て!」
「っ!」
(フード被ってるじゃねぇか!)
「お前が重国や警察本部に攻撃を指示したやつか」
「………」
「て、おい!待ちやがれ!」
謎のフード人物はそのまま階段を駆け上がる
「はぇよ、どこ行く気だ!」
そのような追いかけっこをしているうちに階段についている階を知らせる番号はだんだん大きくなりそしてついに…
(あと少しで追いつく!)
「おらぁ!」
バァンと目の前にあったドアを蹴破るとそこは屋上だった
(屋上に来るほど追いかけてたんか、夢中すぎて気づかなかった…)
「おい、もう逃げれねぇぞ!」
「えぇ、そのようですね」
月の光が謎の人物を照らす。すると
「が、骸骨?」
「骸骨?あぁ、この仮面のことですか。気にしないでください顔を見られたくないだけなので」
「そうか、じゃ話してもらおうか」
「まぁ知ってる情報ぐらいはしゃべりますがその前に」
「?」
「私はその重国とかに攻撃を指示した奴とは違いますので」
「そうなのか?」
「はい」
「じゃぁ何者だよ!」
「私は死の傀儡師と呼ばれているものです」
「聞いたことないな…」
「これを機に覚えてくださいよ。貴方達とはまた会いそうなのでね」
「もうかなり印象に残ってるがな」
「勢蔵!」
「咫村!アイツラは?」
「いや、全員急にバッタリと倒れたもんだから」
「ここに来る途中に外したんですよ」
「こいつは?」
「死の傀儡師と言われてる奴らしい」
「どうも、では揃ったので私が知ってる情報をお伝えしましょう」
新キャラ登場しました!フードに骸骨マスクという怪しさマックスキャラですがいい奴です(たぶん!)ちなみにビルの2階にバーありましてそこから10階+屋上まで登りました。体力ありまくりのお二人