難攻不落
「このっ!」
「突風!」
(一気に距離詰める!)
「おや?」
「からの。風刃!」
「ふっ…」
「あ。風刃が!」
「押す力の強い方から弱い方へ向かって空気は押されて動いてゆくんですよ。これの原理を使えば簡単なことだ」
「まじ?」
(どんな能力してるんよ…)
「破拳!」
「近距離はあまりおすすめはしないな」
ドガッ
「いっ!」
(また蹴られた!)
「これでも一応格闘術は習ってたのでね。近距離さらに拳で来るとなるとかなりこちらが有利なんだよ」
「どこでもいい…当たれ!」
バンッ
「無重量」
波電の目の前まで迫っていたはずの銃弾がいきなり勢いを失った
「なんで…」
「無重量。ここだけ無重量になってるんだ」
「ハハッ…いかれてる程強いね。対策バッチリじゃん」
「それと。後の君もね」
「バレてっ。グッ…!」
波電は分かりきっているかのように空いていた右手で咫村の首を掴む
「咫村!」
「カッ…」
「なんだ…興ざめしてしまう程弱いな」
ブン
軽々と右手で咫村を放り投げる。ドンという音と共に床に転がる
「っ…」
「大丈夫たむ!?」
「う、ん。まさかバレてるとは思わなかったけどな」
「かなり全員でできる限り攻撃したんだがな…」
「…まだ来るか」
「当たり前だろ。無力化されるなんてごめんなんでね」
「hiヒ!イッkeー!」
「これは…」
(腕に巻き付いて離れない。能力も反応なしときたか…)
『坊やのバグは特殊だからね。そんな本気出してないあなただと飲み込まれちゃうわよ?』
「どうやら本気にさせて神を見るのが目的か…。いいだろう、そんなに見たいなら…。見せてやる」
「まだ本気じゃなかったのね…」
波電の後から影が伸び、姿を作り出した。その姿は鳥の頭をし首から下は人間というなんとも不思議な見た目をしていた。しかしそこからあふれ出る力はここにいる誰よりも凌駕していた。そしてこの神の存在を知るのは一柱だけ…
『メメェー!』
『久しぶりだなメジェド。元気なようで安心した』
「『トト』?それがあの神さまの名前?」
『いかにも、私はトト神。知恵と科学を司る神です。そこにいるメジェドとは仲が良かったものですね』
「トト。これをどうにかできないか?」
『ふむ。確かに強い能力だが、まだ未熟さがあるな。これぐらいなら平気だ、すぐに消せる』
「おぉ。ありがとう助かった」
『礼はいい。しかし、同郷の者と戦う羽目になるとはな…』
『メメ!メェー!』
『すまないが話し合いで解決できるような問題ではないのだメジェド。こればかりは申し訳ないが譲れないのだ』
「さて…神さまも登場したことだし。それが全力ってことだよな?なら、もう1回勝負してもらわないとな」
「全力で次はお相手願いたいナ!」
「たむはここにいて、よくなったら参戦よろしくね」
「うん。でも…」
「大丈夫だって!なんとか粘れてるし、やるしかないっしょ?」
「それはそうだが…」
「ありゃ。皆もう行っちゃったの?もう陣形とか関係ないじゃん。それじゃ行ってくるね」
「あ…」
(結局足を引っ張ってるな…俺。本当役に立てた試しがない)
ピチョン
「!」
(水!?天井に穴が空いてたのか…それで)
無意識かはたまたそのような運命の計らいか、偶然にもその水を触ったことで戦況は一変する
『ワガ力に呼応せよ』
よし!次で咫村の神をお見せするぞ!ちなみにメジェドは波電にあった時からトトがいるのを見抜いており、最初にあった時も叫んでましたがあれは『トト!』と叫んでいました




