決着
「プ…ギギッ!」
「よっと。目が見えなくても聴覚で補ってる感じか…」
『なぜそんなに笑顔なんだ…』
「いや、こいつさ。すぐに目の代わりに耳を良くしたんだよ。適応力が高くてさ、ワクワクしねぇ?」
『というと?』
「まじで秒殺するか適応する前に畳み掛ける」
『……秒殺の方が合ってるだろう。この力なら』
「だよな!そう言ってくれると思ってたぜ。よし、目標は30秒以内に倒す!」
『ではいくぞ。よーい、ドン!』
「しゃぁ!」
バババンッ
(いや〜、久しぶりだとやっぱりいいな。風が肌を掠る感覚。この力の流れ、全力を出せるって最高!)
「おっ。危ない、ここもついてくるか…」
「キギッ」
「ふん!大本命の100%いっちまうぜ!」
(あの時から少しずつ耐えれるように練習してきたんだ。やれる!)
「速力MAX。いざ往こう、彼方此方!」
「すご…」
「なに、あれ」
知香と紅璃の目の前には白い線があちらこちらへと伸びそれが屈折し、なんとも言えぬ美しい模様を描き出していた
「ギ…ギ…」
(分からねぇよな。今。俺の速さは音速とほぼ同じ。まぁ、だから俺も音が分からないんだがな)
「ここまで楽しませてくれたのには感謝してるが。すまねぇ、じゃぁな。瞬!」
ジャキン
「すっ…ご」
「あの首を簡単に一刀両断なんて…さすがだね」
「しゅぅ…どうだった韋駄天?」
『31秒。惜しかったぞ』
「くっそ!あと1秒か〜…」
「酪太!」
「おう。どうよ?すごかったろ?」
「マジすごかったけど。脚は平気なん?」
「ん〜。ちょいと待ってな」
トントン
「どうだった?」
「なんと…何事もありません!」
「お〜!よかったやん!」
『やはり制御自体はできているようだな』
「韋駄天サンキュー。やっぱり最高だわお前!」
『我はお前の神だぞ?相性がよくなかったらそもそも宿ってなどいない』
『韋駄天。すごいな、その神格化と言うのは…』
『インドラ殿は知らないのか?』
『いや、知ってはいるが見るのは初めてだ』
『メメェ』
「ふむふむ。『宿り主との信頼が大事』だそうです」
『さっきの三文字ぐらいの言葉でそんなに含まれてるのかよ…』
『だがメジェドの言うことも一理あるな。信頼関係が大事というのは身を持って実感している』
「ねぇ。これからどうする?」
「どうするも何も仲間探しだろ」
「うい…」
〘韋駄天。メジェド〙
『ぬっ!?』
『メッ!』
「ど、どうしたの!?」
『天照殿だ』
「あ、まじか」
〘皆さんも聞こえますか〙
「あ、あれだ!脳に直接語りかけてますよ系の!」
『テレパシーだ。説明したろ?テレパシーでたまに神同士はしゃべれる的な』
「それね!」
〘そこにいるのはインドラですか?〙
『な、なぜ分かったんだ…』
〘ふふ、当たりのようですね。神気の特徴から分かったんですよ。ところでインドラ。少しお願いがあるのですが〙
『なんだ?』
〘あなたの雷を使いたいのです〙
『何のために』
〘この空間から脱出するためです〙
『ほ、本当か!?』
「え、脱出できんの!」
『天照殿。ここから出れる方法があるのか?』
〘あります〙
「ガチ!?」
「どうすればいいんだ?」
『ま、待て』
〘あなたの雷のエネルギーを送ってほしいのです。このテレパシーをさかのぼれば場所が分かるはずです〙
『なるほどな。分かった、やってやる。だがあまり強くはないかもしれないぞ』
〘あまり強くなくても大丈夫です。いけますか?〙
『あぁ。今場所が分かった、できる限りは送ってみる』
〘はい。お願いします〙
『さて、うまくできるかなっと。ふぅ…。雷よ駆け上れ!』
ビキビキバリッ!
「うおっ!」
「すご!」
「インドラすごすぎ!」
『これでまだ力が少ししか戻ってないのか』
『メ!』
※訳すご!
よし。適当に終わらせた感あるけどそれぐらい力の差があったんですよ…音速だぜ?追えんよ。ちなみに※はメジェドののを訳してくれる人がいない時に使います。




