バグの中
「なぁ。なんで突っ込めなんて言ったと思う?」
「さぁな。だが波に突っ込んでいけば向かい側に出れるっていう算段だったんじゃないか?」
「…あんなに建物の端から端まで埋め尽くすような波だぞ?確かにワンチャンあるかもだが…」
「まぁ突っ込んでなきゃ押しつぶされてたかもしれないし、それを考慮してこれなんだろな」
「よくそこまで理解できるな咫村。俺絶対無理」
「理解力皆無だからな。俺」
「でもこれどうなってるんだ?泳いでも?泳いでるよな…先が見えない」
「なんだっけな。このバグあの子供の力なんだろ?なら波を変形させて俺らを分断させることだって簡単じゃね?」
「言われてみれば…確かに」
「詰んでるな。これ…」
「う〜ん」
壁?のようにあるバグに手を伸ばすが
「あっ…」
(掴んだと思ったが…やっぱり。空気を掴んでるみたいだな…)
「どうだ咫村?」
「空気を掴んでるようになんも感じない。これは上下左右が本当に分かんなくなるな。これがどこが特徴みたいなのあったらそれ目印にいけるんだが」
「どうしたもんか…」
(突っ込んだはいいものの…皆が見当たらん!)
「どぉこぉだぁ!皆ー!」
(ん〜。反響音はなし、かなり仕切られてるのかな?)
「このウルミで道を開けれるかな」
「しゃぁ。行くぞ………ていや!」
(ん?おや?)
「うぉぉ!?」
忘れてはいけないここは無重力のような空間である。その中で力いっぱいに振れば、遠心力に耐えられず高速で回ってしまうだろう
「うぅ…目が回った。なるほどね無重力空間みたいなんか。これじゃ切ることすらできないじゃん」
(どうしよう。私には神さまもまだ目覚めてないし、てゆうか神さまがいるかすら分からないしな…)
「これ、波の形じゃないよね。波の形なら動いたりしてるけど動いてないってことは形が変わってる?こんな無重力っぽいのできるならデカい丸の形してると思うんだけど…」
(誰とも合わないってことはそれぐらいデカくて広いってことか…どうしよう)
「雷。雷みたいに一瞬でエネルギーを大量に作れる。そんな都合のいいことないか…」
『俺がいるではないか』
(声が聞こえた気がしたけど幻聴だな。人いねぇし)
『聞こえてるだろう!』
「うぇ!耳が!なになに怖いって」
『俺がどれほど待ってたと思っている!だがあのアレスとやらには感謝せねばな。おかげで多分ほとんどの神は目覚めてるはずだしな』
「………え?」
『なんだその腑抜けな顔は』
「いや、もしかしてだけど。私の神さま…ですか?」
『無論』
「いきなり来るのやめてもろて。てかなんでそんないきなりきた!」
『それは、言ったろ雷と』
「雷?あぁ、言ったちゃ言ったけど」
『それが能力の条件を満たして見えるように鳴ったのだ』
「雷が能力ってこと?」
『察しがいいじゃないか。その通りだ、俺は雷の神インドラだ』
「インドラ……服装からしてインド方面の神かな?」
『いいな!あたりだ!』
「おぉ…やった。でもいま来られても…」
『…このタイミングではマズかったか?』
「いやマズくはないマズくはないよ?でも今来てもこの状況どうすることもできないじゃん?」
『神を持ってるやつの場所なら分かるぞ』
「うそ」
『本当だ』
「さっきの言葉取り消し。いい有能っぷりや、案内して!合流するよ!」
『やる気が出たようだな。着いてこい、それと進んでる間能力の話しでもするか?』
「お願いします!」
水島紅璃の神さまが判明!インド神話のインドラ様です。かなりお兄ちゃん風味漂う感じ。ちなみに雷の神さまなので普通に強し




