狂乱と破壊の神
「神!?威手ちゃんの!?」
「そそ」
「でも姿ないんですけど…」
「念じるんだよ、その力の根源に呼びかけるようにね」
「ね、念じる。分かった」
「ぐっ。まさかこれほどとは…」
『こノ力の強さハ戦神だロウな』
「戦神。これまた厄介な…」
(戦神ならば麗花と同じ部類ですか…もしそうだとしたら力を強化するような能力の可能性が高いですね)
「まだ神が出てきていないのですね。なら今のうちにやってしまいましょう」
「させるか!」
「ヅッ!」
ブペラの杖が宙を円を描きながら落ちていく
(私の杖を的確に狙った狙撃!)
「剣に素手で挑んでみな!」
「その剣…本当に動きが読みづらいですね」
「そりゃ結構しなるからね。この剣柔らかくてさ、扱うのが難しいんだよ?」
「言っておきながらかなり洗礼された動きですね」
「避けるので精一杯でしょ?隙を作らないように調節してるんだから」
「意のままに扱えてるんですね」
「ん〜。80%はね、たまにエグい方向とかいくから」
「そうですか」
(かなりこの武器を熟知し、その扱いも熟練度されているのはさすが。しかし…これよりもさらに厄介なのが…)
バンッ
「!」
「あ〜。これも避けるか…」
(剣の隙間から的確に撃ってくるスナイパー。剣の軌道を読んでの射撃ですが…それは常人離れした能力…)
「威手ちゃんが神を呼び起こす間頑張るよ紅璃!」
「分かってるっての!」
「力の根源を…たどる…」
(すごい。こんなに根を張ってる感じなんだ…)
「どこだ…」
(もっと深く。この力の源を!)
すると微かに光が見えだす
(これだ!)
その光を掴んだ瞬間
「ん?」
威手は薄暗いところに来ていた
「あれ?さっきまで戦闘地にいたのに…」
(なんにもない…)
「すみませーん!誰かいますかー!力の源辿ってきたんですけどー!」
しかし帰ってくるのは自分の声のみ
「仕方ない、探索するか…」
(にしても本当に何もないの?薄暗くて気味悪いな)
「体感でもう結構探索してんのに…あ〜!イライラする!」
ドクンッ
「おっ?」
(なんかに呼応してる?しかも亀裂入ってるし。この亀裂の発生源行けば分かるかも!)
「やばい…ガチきつい」
「もう音をあげてるのですか?」
「いや、まさか杖がなくても体術でこんなに張り合ってくるなんて…」
「これでも麗花の手合わせをしているのでね」
「それで銃弾にも意識を向けられるのはすごいんだけど!」
「褒めていただいて光栄ですね」
「その恐怖ってのも警戒しないとだからな…」
「それでもかなり避けられるようになってきたじゃないですか」
「食らったら白い……。メジェドさんに相殺してもらってるだけだけどね」
『メーメメ』
「『感謝しろ』だって」
「あざっす!メジェドさん!」
「お〜い!誰か〜!っていないか…。亀裂がデカくなってきてる、そろそろな感じかな?」
(おっと!なんか見える!)
「あれは〜。人?なんか鎖で繋がれてるような…」
その人のようなものとの距離はあまりなく数分歩けばすぐに目の前に着くことができた
「本当に人だ。でも鎖で縛られてるし…生きてる?」
『…ん?』
「起きた!」
『おぉ。ようやく来たか待ちくたびれたぞ』
「待ちくたびれたって言われても。さっき力に目覚めたばっかで…」
『おやそうか…なら名前を言わないとな、俺はアレス。戦いを司る神だ』
「アレス。私は威手硝子、好きな名前で呼んでいいよ」
『ふむ、では硝子。さっそくだがこの鎖を解いてもらいたい』
「どうやって?」
『俺は戦いの狂乱と破壊を意味する神だ』
「なんか闇の部分の神?」
『まぁそんなとこだ。戦いによる名誉や計略はアテナが意味してるからな』
「へ〜。じゃなかった、どうやって鎖を外すの?」
『お前が俺の力を出せたときなんと思った?』
「えっと。イライラして、ぶっ壊したいって」
『それだ。その意志をぶつけろ』
「意志?」
『あぁ。その破壊衝動こそが俺の能力だ』
「破壊衝動。つまり壊したいって気持ちで触れればいいってこと?」
『そのとおりだ』
「分かった。やってみる」
『頼んだぞ』
神を呼び起こす過程はこんな感じらしいです。ちなみにアレスは筋肉隆々な男っていうイメージ




