丁半ルーム
「丁半ってあんまり聞いたことないんだが、どんなのなんだ?」
「丁半というのは複雑なので分かりやすく言うとサイコロを2個茶碗程の容器に入れて振り、出た目の和。合計で競うのです。丁が偶数。半が奇数。どちらが出るかに賭けるというのがこの賭け事のルールになります」
「全部で36通りか…」
「そのとおりです。ここが私の丁半ルームです」
「不思議な扉だな」
「勢蔵これ引き戸な」
「日本の賭け事ということもあって和風にしているんですよ。中もかなり凝っているんですよね?陽炎?」
「えぇ、まさにあなたが望んだ通りに和風っぽいわ」
「雰囲気が大事だからね。でも君もノリノリじゃなかったかい?」
「それはそれです。早く中に案内します」
引き戸が開けられる
「うおっ!」
「本当に凝ってるね…」
「お帰りなさいませ。陽炎様!」
出迎えたのは桜色の着物を着た女。着物には桜模様がところどころに描かれており、簪はもちろん桜を模した物
「戻りました。春」
中は畳で屏風や色とりどりの提灯が天井からぶら下がり、ところどころに煌びやかな装飾品が見受けられる。着物を着た女達や袴を着た男達が今まさに賭け事をやっていてかなりの賑わいようだった
「ザ和風だな!」
「こうゆうのいいよね。雰囲気が好き」
「かなり人気ですから。少し見させてもらいましょう。そうですね、今からちょうど春があこそでやるので見学しましょう」
「えぇ、いいなぁ」
「!?」
「陽炎様〜。春のところじゃなくて私のところを見てくださいよぉ」
声がする方を見ると白と青の着物を着た女が立っていた。雪の結晶の様な簪を挿し。嫉妬なのか少し頰を膨らめた顔でこちらを見ていた
「冬。見たいのはやまやまなんだけど…あいにく時間がないの。また今度見に行くわ」
「本当ですかぁ?」
「本当よ。信じてくれないの?」
「………分かりましたぁ。約束ですからねぇ」
「あの子は?」
「あの子は陽炎のじきじきの部下の一人だよ。4人いてね、今から見に行く春もその一人だよ」
「絶対強そう」
「いや、やったことあるがそんなだぞ?」
「ロッソは慣れてるから例外」
「春。差し支えなければ見させていただいてもよろしいですか?」
「どうぞご見学ください!」
「え、さ、最高ディーラーが…み、見るのか…?」
「頑張りましょう挑戦者さん!」
「やる気に満ちあふれとる…」
「ささ、皆さん座ってください」
「…座るか」
「正座の方がいい?」
「好きなように座ってください」
「あれ?ボス?」
「ノヴェか。お前はここでやってたのか」
「はい!丁半やってみたくて居たんですけど…ボスはなぜここに?」
「アポクリファが全ルームを案内してくれるそうでな。今はブラックジャック、バカラに行って、それで今ここに来てるわけだ」
「なるほど。俺も一緒に見てもいいでしょうか?4人部下が賭け事をするのは珍しいので」
「いいぞ。ほら座れ」
(パパみたいだな…)
「ん?おい、なんだ。なんか付いてるのか?」
「…酪太。ガン見しない」
「やべ、すまん。いや、なんか…ロッソのところだけ平和な空気だった気がしなくもなかったから」
「ぁ゙?そんな事ねぇだろ」
「ハハッ!部下君はまんざらでもなさそうだけどねぇ?」
「アポクリファ。そろそろ始めても?」
「あ、すまん」
「春?始めていいわよ」
「はい!では…参ります!」
丁半って結構調べた感じ難しそう。ちなみに陽炎はアポクリファに対しては少し塩対応




