霧から抜ける
「アレ?あの中にある?」
「そぉだよ。他になんかあるか?」
「ていうか妖怪?本当に存在したのか…」
「あたりめぇだろ。だが…最近は数がめっちゃ減ったな」
「なんで分かる」
「俺のような大妖怪になると他の妖怪の気を感じ取れるんだ。どんなに離れていようがな。で、今残ってるのは。感じる限りだと10体ぐらいか?」
「元々はどれぐらいいたんだ?」
「元々?まぁ最高1000体はいってたと思うが…詳しくは知らんな」
「かなり数が減ったんだな」
(地震の影響か?それとも…)
「なんでそんなに減ったのか気になってる顔だな。だいだい予想ついてるだろ」
「……?」
「神。神の戦いに関係あるのか?」
「おっ、当たり。関係あるってか巻き込まれたんだろうよ。俺は千年ぐらい前からここにいるから巻き込まれなかったが、地上にいるやつは巻き添え食らっちまった。残ってるのは力を持った大妖怪だけっつぅ訳だ」
「…ところで一つ聞いてもいいか?」
「んだ小僧。言ってみろ」
「ここは…どこなんだ?」
「ここねぇ…俺もよく分かっていない。不思議と力が満ちているのは分かるが…」
「そうか、俺らは出れないのか?」
「出れるぞ」
「そ、そうなのか!」
「あぁ。今までも何回かここに迷い込んだ奴がいてな。その度に送り出してる」
「そうか、頼めるか?」
「任せとけ。あと俺の質問に一つ答えてくれないか?」
「いいぞ」
「お前達は法宮所の者達か?」
「法宮所?」
「この場所を内側から護ってるのは俺だ。そして外から護ってるのは法宮所と聞いたが…今は呼び名が変わってるのか?」
「…すまない。俺達はなんとも…」
「だが、調べてみる。今外を護ってるのは俺達だから」
「そうか、またなにかあれば来い。歓迎してやる」
「そりゃ、ありがとさん」
「送りだす前に名前を聞いてもいいか。また来るんなら聞いておきたい」
「翔家酪太だ。よろしくな土蜘蛛さん?」
「さん付けなんてガラじゃねぇ。土蜘蛛でいい」
「咫村双人です。また来る」
「おう、待ってるぜ。さてそこの神共もまたな」
土蜘蛛が両手を勢いよく合わせるととてつもない音と共に2人の意識が反転する
「待ってるぜ、また話し相手になってくれや」
とかすかに聞こえた
「っ!あれ…ここ」
「どうやら戻ってきたみたいだな」
「そうか、戻れたか。ん?」
「どうした咫村。手の中に何かある」
「え、、本当だ。これは…お守りかなにかか?」
「にしては知ってるお守りとは姿が違いすぎないか?」
「……身につけとけって事だろうな」
「見た感じ。ブレスレットのようだし、付けるか」
「そうだな。よし、お〜!結構かっこいいじゃねぇか!」
「…悪くない」
「あれ、今時間は?」
「20時……29分…」
「え…予定時間。過ぎてる…よな」
「約30分オーバー」
「…戻るぞ!怒られちまう!」
「だな」
ちなみにこうしてる間にも待ってる皆はイライラが募っていきます。まぁごく一部だが、特にすみちゃんとつっくーが




