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六章 滅びの第二歩

午後二時六分。

ラクスティア開発が進み始めると、ベラ・ジ・ルルの皇族と政府官僚たちが見物に来た。

「嘘でしょ・・・?ここ、本当にラクスティア??」

シャーロットは埋め立て工事と建築作業が行われるラクスティアを見て唖然としながら言った。

「ま、まさかここまでの力があるとは・・・」

政府官僚1はラクスティアを見てそう言った。

「どうも、皆様」

梨々香はシャーロットたちを見て笑みながら言った。

「あの邪魔な建物群は!?複雑な地下通路に、マフィアたちは!?」

シャーロットは梨々香を見てそう言った。

「建物は全て強制的に解体し、地下も一度全て壊して埋め立て、生き残った人は全員働いていますよ」

梨々香はシャーロットを見て笑みながら言った。

「バ・・・カな・・・」

冷や汗をかいた政府官僚1は梨々香を見てそう言った。


同年、三月三十日。

マッケリス初の大道路、マッケリス道路の造設が始まった。

この時からベラ・ジ・ルルの政府が頻繁に見に来るようになった。

「アスファルトの粒が細かく、質が明らかに良い・・・」

「こ、こんな道路を造ったって・・・車に乗る人が居なければ意味がない」

政府官僚たちは工事を見てそう言った。


同年、四月一日。

建物が完成し始めると同時に神軍による住民審査が行われ始めた。

「あれだけ言っただろう?書類不足はダメだ。住民カードを渡せない」

神軍の組織員はラクスティア民1を見てそう言った。

「私はここにずっと住んできたんだぞ!融通が利かなすぎだろ!」

ラクスティア民1は神軍の組織員を見て怒鳴った。

「治安維持のためだ。住みたいのなら書類を揃えて一ヶ月後に来い」

神軍の組織員は書類を返しながら言った。


一方、梨々香はシャーロットに呼ばれて皇室に来ていた。

「ラクスティア・・・今はマッケリスと言いましたか」

シャーロットは梨々香を見てそう言った。

「えぇ、とても素晴らしい場所ですよ。権利をどうもありがとうございます」

梨々香はシャーロットを見て笑みながら言った。

「えぇ・・・まぁ・・・」

シャーロットは梨々香を見て笑みながら言った。

「・・・その・・・ベラ・ジ・ルルにマッケリスを返していただけませんか?」

シャーロットは梨々香を見てそう言った。

「もちろん、タダでとは言いませんよ?どんな条件を出していただいても構いません」

シャーロットは梨々香を見て笑みながら言った。

「返還しても良いのですが、どうにかできるんですか?」

梨々香はシャーロットを見てそう言った。

「え?」

シャーロットは梨々香を見てそう言った。

「神軍がマッケリスから手を引くということは、工事中の現場だけ残るということです。工事を引き継いでそれなりに再開発するということができるほどあなた方にそんな余裕があるとは思えませんが」

「・・・」

シャーロットは冷や汗をかいて黙り込んだ。

「ここは返還ではなく、権利の分割で手を打ちませんか?」

梨々香はシャーロットを見て笑みながら言った。

「権利の分割・・・?」

冷や汗をかいたシャーロットは梨々香を見てそう言った。

「こちらが九割、そちらが一割。神軍に納税するか、ベラ・ジ・ルルに納税するかは民の自由というルールにすればそちらはとても得をすると思います」

「一割・・・もう少し多く出来ませんか?」

「一割以上というなら開発費用の一部を負担していただきます」

「い、いくらですか?」

「一割十億ディールズリズで受け付けましょう」

梨々香はシャーロットを見てそう言った。

「百年まで分割支払いを受け付けますよ。一年一千万です」

梨々香はシャーロットを見て笑みながら言った。

「も、もう少し何とかなりませんか?」

驚くシャーロットは梨々香を見てそう言った。

「そうですね・・・」

梨々香は少し考えながら言った。

「アーヴァン共栄圏の崩壊で経済は沈むばかりだってあなたも知っているでしょう!?あのサウスドラゴニアリズでも一リズ手に入れるのに一千リズですよ!?」

冷や汗を垂らすシャーロットは焦りながら言った。

「では、ベラ・ジ・ルル二十三州の権利を半分渡すなら二割渡しましょう」

梨々香はシャーロットを見てそう言った。

「そ、それって実質国土の半分じゃないですか!」

シャーロットは梨々香を見て驚きながら言った。

「無理にとは言っていませんよ。マッケリスに価値を感じたあなたが判断することです」

梨々香はシャーロットを見て笑みながら言った。

「・・・」

冷や汗をかいたシャーロットは梨々香を見て黙った。

シャーロットは結局、ベラ・ジ・ルル二十三州の権利を半分渡すことを受け入れてマッケリスの権利を二割獲得した。


同年、四月三日。

権利獲得の知らせを受けた神軍幹部たちと大艦隊がベラ・ジ・ルルに集結。

養殖場の開発や農牧地の開発が次々と行われ始めた。


同年、四月四日。

開発事業に関わる神軍の組織員が中立国の通貨を使ってベラ・ジ・ルルから商品を買い始めたことによってベラ・ジ・ルルの景気が上がり始めた。

シャーロットはこの好景気を生かしてマッケリスの権利を買い取ろうと神軍を訪ねた。

「あの・・・朱色の髪の方は居ますか?」

シャーロットはウェンディを見てそう言った。

「梨々香ならベニワイズに行った」

リベードリヒがそう言うと、櫛を持ったウェンディがリベードリヒから離れた。

鏡に映るシャーロットを見たリベードリヒは振り返ってシャーロットを見た。

(なんだろう・・・この奇妙な感覚・・・)

シャーロットはリベードリヒを見て冷や汗をかいた。

「要件なら伝えておく」

シャーロットの方に体を向けて座り直したリベードリヒはシャーロットを見てそう言った。

「で、では・・・」

冷や汗をかいたシャーロットはリベードリヒを見てそう言った。

「ベラ・ジ・ルルの景気が良くなってきたので、マッケリスの権利を買いたいと考えまして・・・」

冷や汗をかいたシャーロットはリベードリヒを見て笑みながら言った。

「何年契約?」

「百年・・・一千万で」

「百年契約は最大限の譲歩・・・どんな理由があれど支払いの遅れ、解約、割引交渉は許さない。もしも支払いが滞った場合、権利で支払ってもらう」

「権利・・・ですか?」

「土地の権利、政治の権利、国民の権利の順に貰う。三度滞ればベラ・ジ・ルルは神軍の保有領となる。支払いが不可能だと判断された場合、三権が全て神軍に渡る」

「十年の支払い遅れ、解約、割引交渉が可能な九十九年契約をお勧めするよ」

「まぁ、九十九年契約だと支払い完了まで権利は渡さないけれど・・・」

リベードリヒはシャーロットを見て笑みながら言った。

(権利はすぐに欲しい・・・まぁ、この調子ならすぐに支払えるだろうし・・・権利さえ手に入ればマッケリスでも稼げる。大丈夫だ)

シャーロットは考え始めた。

「・・・百年で・・・百年でお願いします」

シャーロットはリベードリヒを見て笑みながら言った。

「・・・」

リベードリヒは契約書を生成し、ひらひらと落ちる契約書を手に取った。

(この人は一体・・・)

冷や汗をかいたシャーロットは差し出された契約書を見た。

「もう一度よく考えて、同意書をよく読んでから署名しなよ」

リベードリヒはそう言うと、椅子に座った。

ウキウキワクワクしているシャーロットは契約書に署名した。

「じゃあ、契約成立」

リベードリヒはそう言うと、契約書を消滅させた。

「約束は必ず守ってもらう」

リベードリヒはシャーロットを見てそう言った。

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