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惚れて通えば千里も一里  作者: 藤いろ
6/6

第6話

このあと高身長男子、進君も一緒に違うジム探しに行く事に。

「へーじゃあお父さんやないんですか」

「はい、まぁ成り行きというか」

「成り行きって??」

「お弁当かなぁ」

久沢さんはおいくつですか?お仕事は?身長は?体重は?血液型は?足のサイズは?趣味は?好きな食べ物は?嫌いな食べ物は?好みのタイプは?好きな路線は?好きな色は?ケータイの種類は?

めちゃくちゃ質問してくる。

「あ、あ~えっと~」

「進君すごい質問するね、久沢さん気になるの??」

「あ、すんません。自分喋り過ぎました?」

「いや~大丈夫だよ~」

最近の若者すごい、喋りの速度についていけない。

「僕が答えようか、久沢さんの事」

「トシ先輩、そんなに久沢サンと仲良いんですか?」

「凄く良いよ、ね、久沢さん」

「うん、まぁねぇ」

会って1週間も経ってないけどな。

「へー・・・・」

「で!これからどうするの?違うジム探すの??」

強制的に話を逸らそう。元々コミュ力はない方なんだ、自分中心の会話なんて耐えられない!

「当然です!片っ端から行きます!幸い今日は平助しか親衛隊会ってないし!」

「そうなんだ」

「あーいつもは親衛隊に囲まれてカラオケ大会とか連れて行かれますもんね」

「進君も何故いつもいるよね」

「アハハ、自分そういうタイミング良いんですわ」

「進君・・・は親衛隊じゃないの?」

「違いますよ、俺はトシ先輩に憧れてるただの後輩です」

「ウフフ、憧れなんて嬉しい事を」

「アハハ」

平和な世界だ。何だ、三座君ちゃんと学校に味方いるじゃないか、説明大袈裟にしたなぁ全く。

俺の事恋的に好きなんて、年上に憧れるってやつだよ。

俺みたいに薄汚れちゃいけないよ、お前さんの人生はこれから始まるんだ。

心の中でカリオストロの名セリフを唱える。

俺に憧れる理由とか全然分かんないけど。

「進君いるなら俺はいらないかな、あとは若い二人に」

「は?」

三座君の方からとても低い声が聞こえたなぁ。あれ?今言ったの誰??

「何言ってんですか?」

あ、やっぱり低い声出したの三座君かぁ。

「だって友達も来たし、俺邪魔でしょ?」

「いや、今日は僕と久沢さんの日でしょ。何でそうなるんですか?」

オイオイ~・・・・めっちゃ怖いんですけどー!

「あの、えっとくうっ空気読んで的な?」

「じゃあ進君に帰ってもらえば良いでしょ?」

「それはね、ほら進君可哀想だし~」

「久沢さん?」

「・・・・三人でジム探そうか」

「50点」

「あれ!?違うか!」

「ほぉ~なるほどなるほど。そういう感じなんですね」

何かに納得してる進君。助けてよ。

何が逆鱗に触れたか分からない。えーホント今時の子怖い!


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