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惚れて通えば千里も一里  作者: 藤いろ
3/6

第3話

ムキムキ計画とは三座歳三がムキムキになる計画である!

「です!」

「わーすごいフワッとしてるね」

日曜日。駅の近くの喫茶店で美少年とお茶してる俺。

周りから見たらどう見えるんだろう。ミルクティーを飲みながら考える。

叔父さんと姪っ子かな。あ、甥っ子か。

変な関係に見えなきゃいいか。

「そして!ムキムキになったら久沢さんと付き合います!」

「声が大きい!ってかムキムキになったら付き合うの!?」

「付き合ってくれないんですか!?」

ムキムキと付き合うのかぁ。付き合うなら今のままの方が良いなぁ、可愛いから。

「ま、まぁ付き合う付き合わないは置いといて」

「置いとかないでくださいよぉ」

アイスティーをブクブクさせながら三座君が言う。

「止めなさい、お行儀悪い!」

「はーい」

マジどういう関係なんだろう、俺たち。

「久沢さんはミルクティーなんですね」

「ん、まぁね」

「砂糖も入れましたよね、いっぱい」

「甘いの好きだから」

「可愛い」

ここで頬がほんのり赤い満面の笑み。

「ブッ!?は!?可愛い!?あ、俺おじさんだよ!?」

「そうなんですよねぇ、不思議ですよね」

おじさんは否定してくれないんだね・・・・いや、まぁ、おじさんだけどさ。

「これが惚れたら何でも可愛く見えるってやつですね」

「知らないよ・・・」

君は常に可愛いけどな!

「委員長と総君もこうなのかなぁ」

「クラスの人?」

「はい、友達です。その2人付き合ってるんですよ」

「・・・えっとその、それは・・・」

「? あ、あ〜男同士ですよ」

「・・・結構いるの?その」

「ん〜僕が知ってるの委員長たちくらいですけど、半々くらいはいるかもです」

今はもう半々なのか!え〜世間ではジェンダーがとか結構騒いでるけどそんなに進んでるのかぁ。

「で!ムキムキ計画なんですけど!」

「! はい!」

「またジムに通おうかと思ってまして!」

「良いじゃないかな」

「そこで問題が!邪魔が入るんです、それで前はジムに行けなかったんです」

「邪魔??」

「トシちゃん親衛隊です」

「トシちゃん・・・親衛隊・・・!?田原俊彦!?」

「誰ですか??」

「ジェネレーションギャップ!!」

「トシちゃん親衛隊はその、自分で言うのも何ですが、僕のファン達です」

「君はジャニーズなの??」

「いえ一般人です。ジャニーズで好きなのはSixTONES」

「すとーんず、聞いた事はあるかな」

「あとで僕のインスタ教えるので見てください、めっちゃ語ってます。そしていいねを」

「その子達はムキムキなの??ボディービルダー的な」

「いえ、それはそれ。これはこれなので」

えっとアレだ!あの、えーと!アレアレ!思い出せ!あ〜推し活ってやつかな!

「それはまた今度時間をたっぷり使ってお話しいたします」

お、何か怖い約束が勝手に出来たぞ

「それでこれか入会しに行こうと思うのですが、親衛隊の妨害が入るのでそれを止めて欲しいのです!」

要するにトシちゃん親衛隊とは三座歳三をムキムキにしたくない、可愛いままいてください!可愛いまま愛でさせてくださいの隊なのだそうだ。

おじさんJKとかに1ミクロンでも触れたら速攻捕まるよ、俺で大丈夫??

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