いじめを止めろ!
ガララッ!!
勢いよく扉を開けたせいか、教室にいる全員が俺たち2人をガン見してきた。
(うるせぇな・・・) (あいつらいつも一緒だな。 (亜矢音・・・あんたレイプでもされてろよ。)
付き合ってんのか?)
(竹内・・・
橘から離れろよ!) (橘!ヤらせろ!)
(ヤ ラ セ ロ !)
(あ矢Ne・・・
体エロいんだよ!!!)
(その服あたし達が破いてやろうか! アハハハハ・・・!)
(ちょっとモテルからって
調子ノンなよ! この淫乱女!!!)
くそ!こっち見てんじゃねぇ!!!うるせんだよ!お前ら!このクソヤロー共が!
なんだこいつら・・・亜矢音にいい態度とってる割にボロクソ言いやがって・・・結局亜矢音の体目的かよ!
女子もこいつのこと嫌ってんのか?!
亜「恵美!ちょっときて!」
窓際の後ろの席で1人、牛乳瓶の底蓋みたいなメガネをかけた女の子が座っていた。
彼女が柳恵美。クラスに1人は居そうな無口キャラといったところだろう。髪型もヘアピンでとめた昭和的な感じだし・・・
亜矢音は有無を言わさず恵美を屋上に連れ出した。
屋上・・・
亜「これ恵美が書いたの?!」
恵美「・・・うん。」
(本当は書かれたんだけどね・・・)
俊「書かれたって・・・あ!いや、なんでもない・・・
・・・なんでこんなこと書いたんだ?」
あぶねぇ・・・口にしてないのに・・・怪しまれたかな?
恵「もう、学校に嫌気がさしたの・・・いじめられたくないし・・・」
(本当はまだ、学校に居たいけど明日飛ばなきゃ・・・)
亜「大丈夫!いじめなんて私た・・・「本当に自分で書いたんだな?!」
俺は睨むように真っ直ぐ恵美の目を見た。
恵美「ほ、ほんとだよ・・・」
(言ったら亜矢音達も狙われる・・・同じクラスの・・・もう、誰も巻き込みたくない・・・)
同じクラスの女子か・・・後で探り入れるか・・・
亜「お願い恵美!明日絶対ここから飛び降りないって約束して!!」
(私と同じ・・・いじめ・・・あんなな思いはほかの子にしてもらいたくない・・・)
亜矢音・・・
恵美「う、うん・・・わかった・・・」
(ありがとう!ありがとう!)
「だいじょーぶ!!」
突然後ろから声が聞こえてきた。
俊「あ・・・」
高志「恵美ちゃん!おれらが友達!いじめ反対!!!」
高志・・・言ってることカッコイイけど、鼻血固まってんぞ・・・w
恵美「隆君・・・うっ・・・うん!ぐすっ・・・ありが・・・とう!・・・うっ・うっ・・・ぐすっ」
(友達・・・トモダチ・・・)