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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

隠れんぼ

隠れんぼ〜幼なじみと『一人隠れんぼ』〜

作者: Naikuro@シロ naisiro@クロ

「はい。前作『隠れんぼ〜一人隠れんぼ〜』の続きです」


「多分ですが意味が分からなくなっています」


「続きは出すつもりは無かったんですが……何となくですので……」


「本当に意味がわからない話なので……読みたい人だけ……それでは本編へ……」


「どうぞ!」

遠い昔に幼なじみとかくれんぼしていた。大切だった幼なじみはその日に居なくなった


それからだった。私の身におかしな事が


幼なじみは今も見つかってない。そして幼なじみが消えてから10年経った。久しぶりに故郷へと帰る


実家へと帰り幼なじみが消えた場所へ


古びた建物で中は広くかくれんぼするのには最適な場所


私は中へと入り見ていく


まるで消えた幼なじみを探す為に


何度も何度も見て回る


やはり居ない。でも……


「帰ってきてくれた……」


声が響いて振り向くと長い髪をした少女が佇み私を抱きしめていた


よく分からない。人間なのかすらも……


「助けて……」


その声が響くと何かが私の中へと。その瞬間に涙が溢れてきた


消えた幼なじみの感情が溢れてきた


そして……


「逃げられた……」


そこには人形を抱えた制服姿の少女が


「……何者?」


私は聞くと痛みが走った


「……死の匂い……」


そう言って私の方へと歩く。鏡に映る姿は彼女とは異なっていた


そしてある話を聞く。何度も死んだ少女は今も生きてると


「怪異……貴女も私と同じ。魅せて……『一人隠れんぼ』を……」


彼女の赤く濁った瞳が私を捉える


そしてその赤い瞳は私の心を許して解放していく


その時に幼なじみの声が


「危険だから……彼女に……彼女に……」


私は彼女を振りほどき走った


走って走って……やがて実家へと


その後は覚えてない


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


気が付くとまた来ていた。気になっていたから


歩くと人の気配がしてきた


「怪異に魅入られた少女……貴女は正気だったのね」


手を合わせて黙祷を捧げているあの時の少女が


私は近づくと


「かつてこの地で2人の少女が隠れんぼをした。片方は見つけ、片方は隠れる」


突然話し始めた


「私はこの地の怪異を喰らうために来た。その時に少女を見つけた」


私は彼女が黙祷を捧げている場所を見た


「少女は死に……怪異となって貴女を待った」


彼女はゆっくりと立ち上がる。夏にしては異様な長袖に包帯、濁った赤い瞳に黒い紋様


異様な雰囲気を出していて


「私は『一人隠れんぼ』……怪異に殺され怪異となって蘇った存在……」


私の頬に触れてそう言う。一人隠れんぼ……禁じられた遊びなのは聞いていた……


でも……そんな存在が?


「安心して……私は人間で、生前のまま。『一人隠れんぼ』に魅入られ受け入れて支配した……『柊愛夏』。それが私。貴女の中の隠れんぼ……解放して貰う」


その瞬間に私な中の幼なじみが混じりあったのを感じた


腰まで伸びていた髪が地面ギリギリまで伸びて白く染る。紋様が広がっていき


「それが君の『隠れんぼ』の姿……クス……私と手を組まない?」


手を差し出してくるのを私は警戒した


何かあると感じたから。でも……


「……そう。貴女は死んでないからか……私の過ちは『一人隠れんぼ』した事。貴女の過ちは『隠れんぼ』で幼なじみを失った事……」


彼女は私を押し倒して


「『隠れんぼ』は私の支配下における……」


そう言って口付けをされた。その瞬間に鼓動が強くなり私の意識は遠くなった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


彼女の手を繋いで私は『隠れんぼ』として歩いていた


彼女曰く幼なじみは『隠れんぼ』と言う怪異によって喰われて『隠れんぼ』となって私を喰らおうとしていたらしい


つまりは幼なじみは操られ私を釣るための餌となっていたらしい


だけど『一人隠れんぼ』である彼女は『隠れんぼ』よりも強く……そして殺した為に支配を解いたと


「貴女は私の眷属。紋様がしっかりと刻み込まれたからね」


腕から首筋にかけて私は紋様を広がらせていた


「……敵なの?」


彼女は立ち止まり振り向く


「私は『一人隠れんぼ』によって生かされ死を消された存在。貴女は『隠れんぼ』によって幼なじみを失った……私は死にたかったが『一人隠れんぼ』に支配され魅入られて死ねなくなり私は怪異となって生まれ変わった……」


悲しそうな表情を浮かべていた


「怪異は……」


風が吹き、その声は私の元へと届かなかった




「はい。後書きですが……これもまた前作と同じく答えはありません」


「強いて言うなら……幼なじみは何を思い主人公を待ったのか……そして幼なじみを殺したモノの正体は……それが皆さんが思う答えです」


「実際に前作の主人公……『柊愛姫』の言った通りに怪異に殺されてます。それは断言され答えです」


「『柊愛姫』は前作で何回か死に、そして『一人隠れんぼ』によって支配され現れましたが……数日経ち、『柊愛姫』は自身を取り戻してます。どのようにしたのか……それも……彼女自身だけです」


「そして主人公もまた、『柊愛姫』と同じ存在でありながら『生きてます』」


「さて……あまり話しすぎると面白くないのでここまで。答えは皆さんが思った事で十分です。これに回答は求めてません……皆さんの感じ思いそして……何故そうなったかを思っていただければ……幸いです」


「それではまた次の機会に……」



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