表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/60

グレイテスト オブ オール タイム


 「歴史上最高の芸術だって言いたいのか?」


 天乃の視界に映るソレは首を横に振った。


 「違いますよ。アレは…。ただの死体です。芸術作品にはなり得なかった…。残念です。」

 悪怯れる事も無くソレは溜息を吐くと…。貴女なら理解してくれると思っていたのですが…。と云った。


 「理解?」

 天乃の表情は曇る。

 「何を理解しろと云うんだ?罪もない人を殺め、(あまつさ)えその遺体を加工して…。言うに事欠いて作品にはなり得なかっただと?だとしたらアレはお前にとって何なんだ?」


 「だから…。何度も言ってるじゃないですか。アレは、ただの死体ですよ。頭部も手足も何も無い、ただの死体…。誰かさえも理解されない、ジョン・ドウ、またはジェーン・ドウって所ですね。身元不明の肉塊です。」


 ソレは嘲笑した。


 「後、貴女は何か勘違いをしています。私は、材料を提供していただいただけで殺してはいませんよ。私のもとに送られてきた時には、既に頭部も手も足も無い状態だったのですから…。」


 天野の表情は更に曇ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ