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メランコリック ヘヴン 記憶の破片  作者: 倉木英知
九つの死に至る罪
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迷宮の中にいる。


私はー

迷宮の中にいる。


此処は牢獄なのだろう。



私はー

産まれながらにしてー

何故か、人の心を掌握出来た。


だからなのかー

私は人を知りたくなった。

正確に云うのであればー

人の心の総てを知り尽くしたくなった。


心理を研究していると、自分を見失う事もある。



何故ー

人は人を殺すのだろう。

残酷な事。冷酷な事。醜悪な事。

それらを実行できる人がいる。


そしてー


何故ー

人は、こんなにも愛おしいのだろう。

助け合い。お互いを尊重し。未来を紡ぐ。

それは、とても美しい事だ。



人はー

善なのだろうか?

悪なのだろうか?


性善説。性悪説。



いやー

其れも含めてこその人間なのだろうか?





生命は愛おしく、美しい。

総てが奇跡の上に成り立っている。



奇跡が織り成す美術品。


だけど…。

世界を視ていると…。


私はー

人を見失った。


罪深きモノはー

裁かれず。

罪無きモノがー

消えていく。


この世界にはー

神様が存在しない事を知った。



そしてー


私はー

ある少女に出逢う事となる。


その少女はー

牢獄にいた。


その姿からは想像出来ない程の…。

善と悪を。

光と陰を。

エロスとタナトスを。


孕んでいた。


私はー

彼女の胎内にー

存在し得ないモノを視た。



だから…。


私は…。



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