表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/60

紡がれる言葉


「あの人は何なのです?」

完成された美術品の様な男性は問う。


「あの人?誰の事かしら?」

此の世の者とは思えぬ美貌の女性は返す。


「惚けないで下さい。貴方が接触しろと言ったのでしょう?」


「フフフ…。」

美しい声でその女性は嗤った。


「そうね。あの人を例えるのなら…。」

そう続けると指で空間に三日月の様な図形を刻んだ。


「貴方なら知っているのでしょ?」

そう言って、また三日月を描く。


「何の事です?」

表情を変える事無く、美術品は再び問うた。


「ナジャ…。」

吐息の様に声を漏らす。


その言葉を聞いた美術品はー

「ネイティブアメリカンのアクセサリーですか?」

と声を返す。


「そう。ナジャは三日月であり、子宮を示してるの…。」


「それと、あの人とどんな関係が?」

美術品は思考の海へと沈む。


それからー

「まさか…。そんな筈は…。死んでいる筈ですよ…。」

と言葉を並べた。


その言葉を聞いてー

妖艶な美貌の女性は

「あたしだって。死んでるじゃない。」

ーと少女の様にクスクスと嗤った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ