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独白


物心ついた時からだ。

人に触れると云う行為に嫌悪感がある。

指先で触れても。掌で触れても。

皮膚が触れるだけでも。


人の生命の温度が此方に流れてくる事がー

どうしようもなく厭なのだ。

初めてー

手を握った時も…。

初めてー

口付けをした時も…。

違和感が身体に纏わり付いた。


生命の温度が私に侵蝕する度にー

私が私で無くなる。ーそんな感覚で満たされた。



そしてー

その生命の温度が…。

心と云われるモノだと気付くと…。


尚更に厭になった。




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