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魚眼の内に濁る夢



「ねぇ♪あきらぁ♪図書館でね♪面白い人に会ったんだぁ♪」


満面の笑みを張り付けてー

可愛らしい天使は云う。


めい…。楽しそうだね…。」


もう1人の天使も云う。

それは、同じ顔。けれども表情がない。


髪型と服装だけが違う。


明と呼ばれた天使はー

色の抜けた白色の髪。

胸元までのロングヘアー。

白色を基調とした服装。

ニコニコと微笑み、ピョンピョンと跳ねている。


晶と呼ばれた天使はー

漆黒色の髪。

耳が見え隠れするベリーショート。

黒色を基調とした服装。

無表情で椅子に腰掛けている。



「何があったの?」

無表情のままー

晶は訊いた。


「材料を見つけたぁ♪」

明はー

微笑みながら返しー


「その人ね♪世界は水族館みたいなんだって言ってたの♪」


とー続けた。


「で…。?」


「えっとね♪」

明は晶の傍に向かいー

耳元で何かを囁く。


「なるほど。それは楽しいかも知れない…。」

晶は無表情のままに、口角を上げてー



「希望を引き摺りだすのか…。」


とー並べる。



「確か、理人りひと凛音りんね凛香りんかと同じ学校みたいだよ♪」

明の瞳はキラキラとしている。


「運命だね…。」

晶の声はー

蕩けて消えた。




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