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幻界星霜 ウィスタリア ー幾度も移り行く転生者ー  作者: 弓削タツミ
ー首都を目指してー
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49.首都を目指して

今回R-18要素有ります。

お気をつけてお読みください。

ーーーー結界を無理矢理…?

その言葉に、私は不安感しか抱けません。

………よく見るとセシルさんは身体中がボロボロでした。服は所々ちぢれ、あちこちに焼けた痕が見受けられます。身体も擦り傷や火傷で一杯です。

それでも平然として立ってます。………一体何が彼を突き動かすのでしょうか?

それでも、私達はセシルさんやアリシアの意思を尊重して首都を目指す事にしました。

………今現在、私達はスルースの玄関とも言える門の前に居ます。



「おい!!嬢ちゃん達!!大丈夫か!?」



突如、私達に声を掛ける人が居ました。聞き覚えのあるこの声の主は、ドワーフ工房の主人、ゴルドーおじさまでした。

「おじさま…!」

「クソったれが!!あの生っ白いボウズ…うちの情報筐体を盗みやがった!!」

「情報…?」

「おい、話を聞かせろ。」

セシルさんが鬼気迫る表情かおでおじさまに組み付きます。

………おや?なんか美しくないですか?


「あのジーリってガキ、オレっちの工房のヤツじゃねぇ………のは知ってるみてぇだな?」

「うん、さっきエルキュールが襲われたからね。」

アリシアが答えました。

「あの野郎、目的はウチで確保してた情報筐体だったらしいが、つい一月前に現れやがってな?…虎視眈々と狙ってやがったのか、オレっち達とはまるで三百年来の付き合いみてぇに錯覚させやがった…。」

「それでよぉ、ブツの接収に目処が付いたのか、昨日の晩にやられちまったぜ。………しかも最悪な事に、この時期になってお嬢ちゃん達が来ちまってな…あの姉ちゃん達が居なくなったからか、色気付きやがって…後はお前さん方なら分かるだろ?」

「あぁ、彼の愚物が我等が女神を汚そうとその触腕を伸ばした故に、俺がこの魔手にて切り落としてやったが…」

「おい兄ちゃん、ちゃんと分かる様に話な?」

「…」

「えぇっと…私が捕まりそうな所をセシルさんが助けてくれました。その時にジーリさんの右腕を切ったのですが、居なくなった時には切られた腕は無くなってました。」

「………なるほどなぁ、腕を切られてそこまで冷静な判断が出来るたぁ、あのクソガキ…相当な手練れだな?」

どうやら私の通訳で伝わった様です。

「しっかしこうも立て続けに不幸に遭っちまうたぁ…嬢ちゃん達ぁ不幸の女神にでも好かれてるんじゃねぇか?」

私とアリシアは苦笑しました。セシルさんは顔を逸らす事しか出来ませんでした。シャルロットちゃんは………よく分かってないみたいです。



「………まぁこの件はオレっちがオヤジに伝えておくがよぉ、大分人が集まっちまった…。嬢ちゃん達ぁこれからどうするんだ?」

「……とりあえず首都を目指したいと、シャリアさんにも合流しないとだし。」

アリシアが答えました。すると、おじさまは少し考えてる風で、…しかし顔を上げると険しい表情で言いました。

「………そうか、それなら早い方がいい。事情聴取やらで一週間は拘留されるかもしれんからなぁ。」

「一週間!?」

「岩盤は落とすわ、血は撒き散らすわで当然だろ?そこはオレっちが上手く伝えとくからよぉ、今ならオレっちの紹介って事ですぐに抜けられる筈だ。」

「むぐぐ…すみません…」

「良いってこった!他でもねぇ、嬢ちゃん達の門出だ!後の事ぁ任せとけってんだ。」

「ゴルドーさん、ごめんなさい…わたし、少し誤解してました。」

アリシアがしおらしく何やら言ってますが、おじさまは頭上に疑問符を浮かべてます。

「ま、アレだ。もしも兄ちゃん達があのジーリの野郎………いや、それも偽名かも知れんが、あのクソガキから情報筐体を奪い返してくれたら、報酬の一つでも用意しとくからよぉ、そいつも含めての見送りって事で宜しく頼むわ!」

ーーーそう言っておじさまは情報筐体と言う物質の絵を描いてくれました。

私達はそれを受け取ると、今度こそおじさまにお礼と別れを告げて門をくぐりました。


「嬢ちゃん達の旅に祝福を!!またなぁ!!」


おじさまは最後まで豪快に手を振ってました。



ーーーーー

ーーーーーーー




ーーーー



「かの少女は捕らえられなんだか…」

「ふむ、貴殿らしくもない…。いつもの貴殿で在れば間違いない筈であろうが…」

「………申し訳ありません。」

闇の中から聞こえる声に、傅く者が居ました。

ドワーフと偽り、潜伏していた青年ジーリです。


「アレを手に入れれば我々の目的に近付く事が出来たのだぞ!?」

「これは罰を与えるしかあるまい…」

「ククク…生皮を生きたまま剝がして塩を擦り込むのが良かろう。」

………と、その声を皮切りに信者らしき男達がジーリの身体を抑えました。


「ひっ!!おおおお待ち下さい!!うううウチにもう一度だけ好機を!!好機をお与えください!!」

「ほう?貴殿が如き分際が我々に命令か?」

「いいいいいえっ!!滅相もございません!!ただ、ウチはどうせ死ぬのならばあの豚共を始末して、少女を奪ってからにして欲しいのです!!」

「貴殿は何か勘違いをしていまいか?」

「なっ、何をでしょうか…?」

「我々が与えるのは罰だ。処刑では無い。」

「そんな…っ!!」

「連れて行け」



闇の中に木霊した絶叫は、青年の心に深く深く畏怖と、憤怒、…そして憎悪を擦り込むのでした。



ーーーー



ーーーーー

ーーーーーーー



………私達が鉱山の町『スルース』を旅立ってから、翌日の朝の事でした。

船着き場へと足を運ばせるも、残念ながら次の船は二週間後に到着するとの事で、仕方ないので私達は陸路で首都を目指す道を行く事になりました。

そして道中野営を行いましたが、最早私は何かを言う気も起こりません。

私達のテント内での出来事です。いつものアレです。


私の寝袋内で三人分の膨らみが出来てる事と、肌に肌が触れる感触が私をこう…なんと言いますか

……柔らかくて暖かい二人分の感触のせいで私の身体が火照って仕方ないです。興奮します。

しかも仔猫みたいにかわいいアリシアと、子兎みたいにかわいいシャルロットちゃんが同時に私に甘えてくるんですよ?ラノベ主人公ですか?私は。

こんなにも私に都合の良い世界だなんて最早男性向けジャンルのゲームか何かな気もして来ました。

あぁもう二人共かわいいです。二人纏めて嫁に来ます?養いますよ?かわいい服を着せ放題ですよ?

ふへへへ、もうロリコンでいいので二人共美味しく頂いちゃいましょう。いただきはひっ!!?」


ーーーえっ、ちょっ…寝袋の中で首とか胸とか舐められたり吸われたり………いやその、先程のは冗談ですので許してくだ…ひぃっ!!

ちょ、かなり言い難い所に太腿が…!!あ、これアリシアですね?身体を擦り付けながらそんなにぺろぺろされたら…ぐぎぎぃ…っ!!

シャルロットちゃんはシャルロットちゃんで赤ちゃんみたいに私の胸に…んぎっ!!強く吸われたらぁ…やだぁ…

……あははははぁ………むーりーぃーでーすーっ


「誰がロリだよ、エロ肉…。」

………どうやら意味が分かってたらしいアリシアにしてやられた様でした。

アリシアの嗜虐に満ちた眼はとても妖艶で、蕩け切ったなさけない私の表情かおを見下ろしていました。



ーーーーーーー

ーーーーー



「ねぇエルキュール、怒った…?」

「怒ってないけど……程々にしてちょうだい?」

「エルおねえちゃん…おもらし…」

「あがががががががががががががが」

「シャルちゃんやめたげて!!今のエルキュールには辛いんだよ!!」


ーーー私は俯いたまま顔を真っ赤に染めてプルプル震えていました。



「ーーー尊い。」

漆黒のなんとかさん嫌いです。


因みにセシルさんは交代で夜の番をしてましたが、最後で一番長い時間見張ってくれてました。

やるべき事はやり通してくれるのですが、こうして時々生温かい視線をくれるのがとても苦痛です。


「エルキュール、気にするな。俺も小六の頃までは漏らしてた。分の悪い賭けは嫌いじゃない。」

いえ、意味が分かりません。どうしてそこで古鉄さんの台詞なのかも分かりません。

後、鼻血止めて下さい。本当に恥ずかしいですし、怖いです。


「セシルぅ………」


「どうした?猫娘。」


「空気読め!」



アリシアの手刀が漆黒のなんとかかんとか…えーっと、斧使いさんでしたっけ?………の鳩尾にめり込みました。

ーーー取り敢えず静かにはなりました。





でもアリシア?あなたは人の事を言える立場じゃないんですよー?




ーーーーー

ーーーーーーー

エルキュールさんは腐も行ける。

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