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プロローグ

僕は声が低い。


授業中に先生に教材の音読を頼まれた時、読んでいる間ずっと自分の声について考えていた。


その時到達した結論は、僕は声が低い。友人に「地面が震えそう()」とイヤミを言われる程度には低い。


声が低ければカラオケでVOCALOIDなんか歌うの難しいし、聞き取ってもらえないことだってある。


声って、何のためにあるんだ……?


あ、自己紹介が遅れたね。僕は新村奏(にいむらかなで)


異世界へと転移された、ごく普通だったはずの男子高校生だ。



♢♦️♢♦️♢♦️♢♦️♢♦️♢♦️♢♦️



夏から秋に変わってきて、まだ残暑が厳しい頃。


まだ高校一年生な僕は教室の端っこでぼーっとグラウンドを眺めていた。


まだ殆どの生徒が半袖で、夏の間にどれだけ外に出ていたかがその肌から察せる。


クラスの中でトップレベルで肌が白い僕は、周りの人から見たら『ニートがいる』とでも思われているのだろうか。


「奏。課題やったか?」


ふと、後から誰かに話しかけられた。後ろを向くと、そこに居たのは唯一と言ってもいい僕の友達だった。


「んー、終わってるよ。そういう(こう)は?」


高谷昂(たかたにこう)。身長が高く、イケメンでモテモテの男。何でこんなのと友達になれたのかは自分でも分からないが、昂と友達でなかったら僕は3年間を無言で過ごすことになってたと思えば、感謝してもしきれない。


昂はクラスの中心的存在で、僕のみならずクラス全員と仲がいい。頭もよく、完璧人間のはずなのだが……。


「チョットナニイッテルカワカラナイ」

「マジかよ……提出5分後だぞ……」

「モチロンヤッテルニキマッテルダロ」

「はぁ……」


昂はどこか抜けている部分がある。


この前も……


「奏ー! 昼ごはん一緒に食べないか!」

「いいけど、いつもの弁当袋今日持ってきてなくない? 僕の気のせい?」

「……………………」

「……もしもし?」

「き、今日もいい声だな、奏…………」


こんな奴である。まあ、いい奴なのでその都度サポートはしているのだけど。


そんな平和な時間、平和な世界をその後に奪われるとは、誰も思いもしななかった。


異世界へと、転移されるなんて……。

これから不定期で小説を更新していきます!


感想や意見など是非貰えたらな、と思います!


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