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鬱蒼と木々が生い茂る静かな深い森の中に耳を(つんざ)くような悲鳴が響き渡る。


『うるさいわね、眠っている森の動物達が可哀想だわ』

「ヴグァッ、、たす、けっ!」


木々の間から漏れる月明かりの下にはまるで神聖な存在かのような少女が一人佇む。

月明かりをその純白の髪に反射させ、地面に広がる赤い血だまりの中心で静かに息を吐くその様子は何とも異質だ。


『やっと静かになった。・・・いるのでしょう?』


「やはり気づいましたか。さすがリア様です。お怪我は?」

スッと木立の陰から姿を表す。

上手く血を飛び越えながら目の前にやってくる彼女は目の前で止まると冷たく笑う。

『怪我なんかないわ。どこの誰だか知らないけど手を出したのだから死んで当然よね?』

「そうですね。()()のリア様に手を出すなど相応の覚悟を持って挑まねばなりませんね。」


()()それは階級の事でこの世界は悪魔の納める世界()()であり、上から神級、続いて上級、中級、下級と区分される。

中でも神級は現在9人しか存在せずその力は神界の神に匹敵するとても希少な存在だ。

それをこのクズ虫どもは傷つけようとしたのだ。

まだ息のあるものが助けを求めるように自分に手を伸ばす様が目に映る。

グシャッ。

もはや男の影も形もない。



『クレイ。ヨウカを連れてきてくれる?魔王様より王都へ招集がかかったわ。二人でついてきてくれるでしょう?』

「もちろんです。どこまでもお供いたしますよ。」

『ふふ、ありがとう』

















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