第7話 「魂誓or奴隷」
第7話 「魂誓or奴隷」
体の痛みで目が覚める。変な体制で寝てしまったのであろう、辺りはもう暗くなっていた。エルートの姿が見えない、もう一度再度見渡すがやはり姿は無い。
どうしようか悩んでいると微かにだが鼻歌が聞こえて来る、その方向に向かって行くとエルートが滝の所で水浴びをしていた。近くまで行っていないのでハッキリとは見えないがスタイルはいい!ローブなような物を着ていてもスタイルはいいとは思っていた。着痩せする方らしい胸は予想より少し大きかった。まだ15歳発展途上だなきっと、綺麗な白い肌、夜明かりに照らされる綺麗な金の髪見入ってしまった。
まずい、まずいこれじゃただの覗きだ。見るのをやめ方向転換した時に枝に引っかかりエルートに見つかってしまった。エルートは急いで川からあがりローブを着る、俺は後ろを向いたまま居た。
【ごめん。覗くつもりはなかったんだ。目が覚めたら居なかったから心配で探してたんだ。】
【いえ。いいんです・・・。】
無言のまま火が有る所に戻るり、2人で座るとエルートは濡れた髪をツンとした耳にかき上げ、何にか覚悟決めた様子で
【私と・・・・。魂誓〔コンセイ〕して頂けませんか?】
また分からない言葉がでてきた。魂誓ってなんだ・・・。俺は呆然としてしまった。
エルートが知っているって事は一般常識なんだろうか、急いで調べてみよう。管理者の力で魂誓の事に付いて調べてみる。
魂誓
お互いの魂に生涯共に一緒に居る事を誓う、相手が死亡するまで解除はできない。
相手への裏切り、見限りは許されない、破ると死ぬ。 など
他にも載っていたが今はゆっくり見ている場合ではない。
この世界の人の気持ちは分からないが、人なんてもんはいずれ気持ちが変わってしまう。少なくても俺の周りに居た人はそうだ。ずっと一緒に居ると一緒に居る事が当たり前になり他に目がいってしまう。
【そう言ってくれるのは嬉しいけど。まだエルートは外に出たばかりだ、この先色んな人と出会うと思う、その時に後悔してほしくないんだ。それにまだ子供同士だし。】
エルートは俺の方に少し前かがみになる。
【私はもう15歳です。大人です!ルイン様も大人になっているので旅をなされているのでしょ。それに・・・。私の気持ちはどんな人とこの先、出会ってもルイン様と魂誓をした事は絶対に後悔致しません!ルイン様は私では嫌ですか?】
エルートは顔から長い耳まで真っ赤になっている。
この世界では15歳はすでに大人なのか。何歳から大人として認められるんだ。
こんなに綺麗なエルートが俺と一緒に居たいなんて言ってくれるのは嬉しい。本当はすぐにでも魂誓し、エルートを好きにしたい所だが欲望を理性で静止。
【嫌なわけない。今はそう思っているかもしれないが、実際に世界を見て人と出会ってみないと分からない事だろう。1~2年でも世界を見て、色んな人と出会ってまだ気持ちが変わらないようならその時は魂誓しよう。】
エルートの申し出は嬉しいに決まっている。ただ自分が他人を信じられないのだ。今は確かにその気持ちは嘘ではないだろう。何年、何十年経って同じ事が言えるのだろうか。
何年も一緒に居た後にいきなり別れを告げられ、傷つくのはごめんだ。1~2年してもエルートの気持ちが変わらずにいてくれた時には俺はしっかりとその気持ちに答えよう。
エルートは悲しそうな表情になっている。
【私を置いてどこかに行ってしまうおつもりですか?】
【エルートに黙って置いて行ったり、消えたりしないよ。】
魂誓を断ったからいつか、どこかに置いて行かれると思って悲しそうな顔になってるのか。
エルートの横に移動し頭をなでると少し不安はなくなったようで今度は上目遣いでこっちを見る。
【それならルイン様の奴隷にして下さい。】
俺は驚きを隠せなかった。上目遣いでその言葉は理性が吹っ飛びそうになる、なんて破壊力のある言葉なんだ。一息ついて落ち着く、奴隷もこの世界に存在するんだ。調べるしかない。
奴隷
契約魔法陣で主人の血を奴隷になる者に対して飲ませる。
奴隷は主人の命令に絶対服従、主人は奴隷の居場所が分かる、主人が死ぬと自動的に解放される、主人は奴隷の生活の面倒見る事、主人に対し裏切り行為は死、奴隷は額に特殊な証がつく など.
大体は俺の予想で合っている調べる事もなかったかな。途中で読むのを辞めた。
【奴隷になる事はないんじゃないか?普通に一緒に居て世界を周れば?】
【やはり私なんかは嫌ですよね。】
エルートは下を向き落ち込んでいる。魂誓はまだ早い、かと言って奴隷ってのも。
もしかして盗賊達はエルートを奴隷に売るか、自分達の奴隷にしようとしていたのか。だとしたらこの先エルートが連れ去らわれるなんて事も起こるかもしれない。
それにエルートの不安を取り除けるなら悪くはないかもしれない。エルート自身が望んでいる事だし。
いざとなれば奴隷から解放してあげれば問題ないだろう。
【エルートは綺麗だし嫌なわけないよ。エルートがいいなら俺の奴隷になってほしい。】
【ハイ。】
顔を上げ素敵な笑顔でこちらを見て来るので思わず、エルートの頬にキスしてしまった。我慢の限界でもあった。エルートは真っ赤になったが抵抗するどころか俺に抱きついてきた。
少しの間くっ付いていたが何とか欲望を制し、俺は立ち上がり
【契約しようか?】
【契約魔法もお使いになられるのですか?】
驚いてはいたがエルートも立ち上がり、俺の目の前に立ち。俺は調べて契約魔法を発動させと足元には結界の時とは違う魔法陣が現れ、俺は右手の親指を軽く嚙みゆっくりとエルートの口元にかざす。
エルートは親指をペロッと舐め魔法陣の色が変わって、そして魔法陣は消えた。
エルートの額に古代文字みたいなのが浮かんできて消えた。奴隷になった証なのだろうか、見えなくなってしまったが確認方法も有るんだろう。これで成功かな。
エルートは何か言いにくいのか小声で何か言っているが聞こえない。どうしたのだろう。
エルートは一息ついてやっと聞こえる声で言ってくれた。
【あの・・・。奴隷になったので・・・。魔法のクード教えて頂きませんか。契約魔法を使えるので知ってるとはといるとは思いますが・・・。】
エルートは顔も耳も真っ赤!向かい合って立って居るが全くこっちを見ようとしないで俯いたまま、しかも小声だ。
分からない言葉を調べるのも慣れたもんだ。すぐに見つける効果を見てビックリ!
生殖機能を一定時間停止させるおもに奴隷が使う魔法だ。簡単に言えば避妊魔法って事だよね。
いやいや、魂誓断ってそんな事しないよ。きっと・・・たぶん。
エルートに一様クードの魔法を教えた。こっちまで恥ずかしくなる・・・。
結界も張ってあるので、木にもたれ掛かって寝ようとするとエルートも隣に座り俺の肩に頭をのせる。
【これからよろしくお願いします。ご主人様】
今は頷くので精一杯だった。エルートを見たら理性を保てる保証がなかった。疲れていたのであろうエルートはすぐに眠りについていた。俺は目の前のたき火のパチと鳴るなか中々眠れずにいた。




