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異世界管理者   作者: チョッピ
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第66話「テミアの本当の姿」

第66話「テミアの本当の姿」


困った俺は天界人に

【空を飛べれば天界に行けるのか?】

【防衛結界は有るが今回は我々が一緒なので飛べれば問題ない。】

俺は少し待ってくれとカインに伝えて、エルート達に

【ハクリを連れて来るから待っててくれ。】

エルート、キャロ、ポルンは返事をしたがテミアは俺の傍から離れるのは嫌だと言ったのでテミアを連れて移動魔法を使ってハクリの元に向かった。


ハクリが居る小屋の前に移動魔法で到着する。一様確認の為にテミアに聞いて見る。

【カイン達の事全く思い出せないのか?】

テミアは頷く

【だったら何でそんなに怯えている?】

【私は怯えているのでしょうか。】

俺から離れないのだからそうじゃないのだろうか?俺が好きで離れたくない訳ではないだろうし。それにしても天界人がどうしてテミアの事を知っているのだろうか?テミアが天界人なら知っていても不思議はないが、テミアは天界に住んで居いた人間なのだろうか?


小屋の中に入り、ハクリの近くに行く。丸くなって寝て居たハクリが体を起こす。

【天界に行きたい。ハクリ一緒に来てくれないか?】

【どこへでもついて行こう】

ハクリの体に触れテミアと一緒に皆の元に移動魔法で戻る。


ハクリを連れて戻ると、エルート達が俺の元に来る。テミアをエルートに傍に残し俺はカインの方に歩いて行く。

【待たせたな。俺とテミアはハクリに乗って行くが問題ないか?】

カインは驚いた様子だったが

【問題ない。】

ハクリに驚いたのだろうか?人間の俺がドラゴンを連れて来たから驚いたのだろうか?俺はエルート達の所に戻りテミアを先にハクリに乗せて俺もハクリの背中に乗る。


【それでは天界に参ります。】

エルート達もそれぞれ天界人に摑まり、天界が有る空に向かって飛んで行く。

かなりの高さまで上がって眺めがいい。天界はもっと高い場所なのだろうか?先ほどまで有った雲の中に天界が有るのかと思ったが、雲はなくなっている。


カインが止まる。

【ここが入り口だ。】

俺が見る限り何もない、ただの空だ。カインが先に進むとカインが空に消えた。その後に続いてエルート達を連れて居る天界人も空に消えていく。ハクリもその後に続く透明の幕の様なものを通り抜けると目の前に綺麗な神殿と天界の街だろうか色々見えて来る。


街中を飛び、神殿に向かって飛んで行く。神殿の前に着き、カイン達が降りるとそれに続きハクリも降りる。

【ついて来い。オデル様の所に行く。くれぐれも失礼のないように!】

カインは俺に言って来る。誰の事なのか聞こうとしたが門番が扉を開けるとカインは神殿の中に入って行く。オデル様って誰だよ・・心の中で呟く。


俺達はカインの後について行き神殿の中を進む。カイン以外の天界人は何処かに行ってしまったようで近くには居ない。天界の神殿と言うだけの事は有って何か分からないが神秘的な物を感じた。エルート達もキョロキョロ周りを見ながら歩いている。テミアは相変わらず俺の傍を離れようとしない、でもエルート達の様に周りを見て居るわけでもない。


神殿の中をしばらく歩くと大きな扉の前に門番が居てカインが何やら話し始め、少し話した後に扉が開き中に入る。少し歩いて先に進むとカインが片膝を着き

【オデル様。テミア姫様を見つけ連れてまいりました。】

カイルの後ろに立って居た俺はオデルを見る。


ちょっと待てよ。オデルが天界の王様だとしたら、テミアは天界の姫?・・・・・。でも前にテミアのステータスを見た事が有るがテミアの種族は人間のはず!実の親子ではないのか?


カインが俺達も居る経緯をオデルに説明し終わるとオデルとお妃様はテミアの元に駆け寄って来る。

【無事で何よりだ。】

オデルはテミアの肩に軽く手を乗せる。お妃様はテミアを抱きしめ

【本当に心配しました。無事で何よりです】

肝心のテミアは状況が分からない様でただ立ってされるがままだが、怯えた様子はない。


オデルは俺の方を向き

【テミアが世話になったな。何か褒美を!何なりと申すがいい。】

お前は誰だ!いきなり何なんだ!と言ってやりたいところだが、天界の王様っぽいから言わないが。

【オデル様。テミアが心配で一緒に来ましたが、いまいち状況が分かりません。説明して頂けるとありがたいのですが?】

俺は丁寧に聞いた。


【これは失礼した。私はこの天界を治めるオデル、そして妻のカリーナ。テミアは私達の大事な娘の1人なのだ。襲撃に遭い消息がつかめず心配していたのだ。】

テミアは実の娘?テミアの種族は人間のはずだが。

【テミアは実の娘さんなのですか?】

カインが立ち上がり

【何を言っている!オデル様に向かって失礼だぞ!!】

聞いちゃいけなかったか。オデルはカインに手をかざす、カインはまた片膝を付いて大人しくなる。

【テミアは私達の子供だ。】

【失礼ですが、テミアは天界人ではないと思うのですが?】


オデルはテミアに近づきテミアに向かって手をかざす。

【本当なら自分の意思で戻れるはずなのだが、記憶がないのならそれも出来まい。】

テミアの体全体から淡い光が溢れ出すように、段々光を纏いテミアの背中に他の天界人と同じ翼が現れる!


【これがテミアの本当の姿なのだ。我々天界人は人間に姿を変えて下の世界に出る事も有る。天界人と知られれば悪しき者に利用されたり、我々の敵に狙われる事も多いのでな。】

声が出なかった。テミアは同じ人族でもティーナやクラリスと何か違うと感じては居たが・・。

本当の姿はまるで天使じゃないか!この神殿に来るまでにも何人かの天界人を見たが、こんなに美しくはなかった。


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