第62話「買い物」
第62話「買い物」
歩いて向かって来る皆の後ろに隠れる様にしてティーナが来た。ティーナの服を見ると、どうやらエルートの服を借りたようだが・・。エルートの服は今までティーナが着ていた服より露出度が多い。それを気にしているのかティーナも少し照れて
【エルートさんの服を貸して頂きました。どうでしょうか?】
【いいと思います。お腹の辺りとか・・】
ティーナは慌ててお腹を手で隠す。美少女は何を着ても可愛く見えてしまうものだ。露出度も中々いい感じだし。
【姫様。やはりその様な恰好で出歩くのは・・。】
【いえ。これも一般の生活を知る、お勉強なのです!】
ティーナはどうしても一緒に買い物に行きたいみたいだな・・。
エルート達の持ってる服は冒険者が着る服だからなのか露出が多いい、動きやすさを求めて作られているそうだが。見た目に反して加護のおかげで防御力も有るのだから俺から見れば最高の服だ。前にエルートとポルンで服を作ると生地を買ったがまだ作ってないらしいな、作る時間もなかっただろうしな。
冒険者じゃない街の人達の服装は露出は少なく、どちらかと言うとティーナが着ている服に似ている。
俺が街の人達が着ている服を皆に買わないのは、理由が有る。勿論セクシーな皆を見ていたい気持ちも有るが、恰好ですぐに冒険者と分かる。冒険者に無駄に絡んだりして来ないなど、テミアの事も有るのでいつ戦闘になるか分からない。普段着を着ている時に攻撃を受ければ、大ダメージは避けられない。
ティーナの用意も出来たようなので、皆で街に向かう。
街に着くと、ティーナが俺の腕に抱き着くようにくっついて来る
【ティーナどうかしたのか?】
初めて街に来るので、不安なのだろうか?ティーナは照れながらも答える。
【ルイン様から離れてはいけないとお約束しましたので・・。】
確かに言ったが、甘い香りに腕に伝わる柔らかな感触・・。駄目だ!キャロがこちらに冷たい目線を向けている。例の言葉を言われる!
ティーナを俺の腕から引き離し
【くっついている事はない。俺の目が届く所に居てくれって意味だから】
【分かりましたわ】
離れたティーナはキョロキョロして色々見ている。
エルートの案内で素材を売ってる所に向かう途中、ティーナが見たいと言うのでアイテム屋を覗いたり、色々な店に寄った。俺もついでに買い物が出来て良かったし、エルート達も楽しんでいる様だった。ポルンもアイテム屋で欲しかった物が有ったらしく、自分で買おうとしていたのでついでに一緒に買ったりなどした。
装飾品が売っている店を発見したティーナが店を見たいと言うので、皆で行き女子達は楽しそうに色々な物を見ている。俺は正直つまらなかった・・。どこの世界でも女性の買い物に付き合うのは大変だと思いながら待っていた。
ティーナが髪飾りをずっと眺めていたので
【初めて街に来た記念に買ってあげようか?】
俺が近くに来たのに気がつかなかったのか驚きながらも
【そんな・・申し訳ないです】
当たり前に買えって言って来たのなら絶対に買わないだろう。俺は謙虚な人は好きだ。街に行く予定など全くなかったティーナはクルを持ってないクラリスも持ち歩いてはいなかったので買いたくても買えないのだ。
見れば高価な物でもない、色々ある中でも同じのが沢山有る物で安い。俺は1つ手に取り買おうとすると、ただならぬ視線が俺に集まって居る事に気づく。振り向けばエルート達皆が俺を睨むでもないただ見つめて居る無言の圧力と言うのは結構きついな・・。
【皆同じのな!】
エルート達は笑顔になる。人数分手に取り支払いを済ませ、エルート達に渡し、勿論ティーナにも渡し、テミアとクラリスの分も買っていたので渡すと2人も喜んで受け取ってくれた。
その後も色々な店を覗いたり、買い食いしたりで目的の店に行くまでにかなりの時間がかかったし、買い食いしている時だろうか、殺気のような言葉にするのは難しいが、凄く嫌な視線を感じた。振り返り見たが、怪しい人は居なかった何なのだろうか?気のせいではない事は確かだ!狙われているテミアではなく確実に俺に向けられていた。
やっと素材が売っている店に着く。
店の中に入ると目を輝かせたポルンが色々な物を手に取って見ている、俺も色々見て値段を見るとそこまで高くはない。ポルンが居る方に行き
【欲しい素材は有ったか?】
ポルンはこちらを向き満面の笑みで
【はい!】
作る武器は決まって、目当ての素材が有ったらしいな。ついでに皆の武器、防具の素材も買いポルンのアイテムボックスに入れる。
【ポルンの武器が最優先で他のは時間が有る時にでも作ってくれればいい】
ポルンは頷く。一気に皆のを作ろうとして無理されても困る。
やっと目的の物を買う事が出来たので、移動魔法で家に戻る。
早速ポルンは工房に向かって行いき、ティーナは着替えるのだろうか?エルート、テミア、クラリスと部屋に向かって行った。
【そのままでいいのに・・・。】
本音が小声ながら出てしまった。その瞬間お尻に激痛が・・。
【ご主人!】
キャロにお尻をつねられたようだ。キャロは俺をセーブする役割なのか!ならばとキャロの尻尾を触りまくってやった。
【あっご・・ご主人!】
キャロは力が抜けたのかその場に座り込んでしまった。顔を赤らめて怒っている様だったが、俺はリビングに向かって歩いた。やっぱりキャロの尻尾はモフモフしていて触ると気持ちがいい。




