第61話「ポルンの武器選び」
第61話「ポルンの武器選び」
ポルンと2人になった俺は鍛冶について聞いて見る。2人でソファに座り
【作る武器によって必要な素材は違うのだろう?】
【カイナ鉱石が有れば基本どんな武器でも作れます。武器や防具にどんな効果や加護を付けるかによって素材は変わりますが。】
一般的の武器、防具はカイナ鉱石で作られているらしい、高級な武器や防具はそれより強度の強い鉱石らしいが簡単に手に入るのはカイナ鉱石らしいのだ。
ポルンに何の武器を使わせるか。中距離で物理系だとすると・・。
弓系、ブーメラン、とかになるんだろうか?戦闘に使えるまでかなりの練習が必要になりそうだな。取り合えずポルンにどれを使ってみたいか聞いて見るか。
【ポルンは弓系とかブーメランとか使ってみたいのは有るか?】
少し困惑したポルンがこちらを向き尋ねる
【弓は分かりますが。弓系と言うのはどのような物でしょうか?それとブーメランって何ですか?】
ブーメランが分からないか。
口で説明しても上手く伝える自信がなかったので、ポルンを外に連れて行く。
庭に有る1本の木を的にして、ポタヌイをブーメランに変える。
【これがブーメランだ。】
ブーメランに変化したポタヌイをポルンに見せる。
【少し触らせてもらってもいいですか?】
【勿論】
ポタヌイは俺以外使えないが、見せるだけなら問題はないだろう。ブーメランになったポタヌイをポルンに渡すと、今までに見た事もない真剣な表情だ。色んな角度からポタヌイを見たり、手で叩いて見たり、色々な行動をしている。
一通り調べたポルンが俺にブーメランになったポタヌイを返す。今度は使い方を見せる。元の世界で子供の時に遊んだ、だけなのだが上手く出来るか不安は有ったが使って見せる。的にした木に、かするように当たってブーメランが手元に戻って来る。
【攻撃した後に自分に戻って来るんですね。】
手元に戻ったポタヌイをもう一度見たいと言うのでポタヌイを渡す。何を見てるのか俺には分からないが、ポタヌイをある程度見て俺に返し、今度は的になっていた木に走りブーメランが当たった場所を見ている。武器の事になると、ポルンは熱いな。防具でもそうなんだろうか?
ポルンが何か考えながら戻って来る。
【ブーメランどうだ?この武器を作って使ってみるか?】
ポルンの反応がない。まだ何か考えているようだ・・・。少しして考えがまとまったのか口を開く
【そのブーメランと言う武器はどんな原理で使った人の元に戻るのでしょうか?何かの魔法効果でしょうか?それとも加護の効果でしょうか?】
原理を知らなければ作れないのは当然だな。
この世界は魔法が有る、科学技術が進んでいるとは思えない、原理を説明した所でポルンが理解し作れるのだろうか?俺だって子供の頃に簡単に聞いた説明しか知らないし何となくしか分からないし。ポタヌイが上手く変化して居るので全く知らない訳ではないのだろうが、それを何も知らない人に1から教えるとなると時間もかかるし、上手く説明する自信もない。
【ブーメラン気に入ったのか?それなら説明をするが長くなるぞ?これにするか?】
ポルンは悩みながら答える
【見た事もない武器なので、興味は尽きませんが・・。僕に上手く扱う事が出来るか不安ですので今はいいです。弓系?と言うのも見せてもらってもいいですか?】
内心ホッとした。
今度はポタヌイをボーガンに変え一発木に向かって打ち、ポタヌイをポルンに手渡す。受け取ったポルンは先ほども見せた真剣な表情でボーガンを見る。
【これは前に主人様が戦っていた時に使った弓と同じように、圧縮した魔力を矢に変えているようですね】
そうなのか?俺は普通の木の矢を使うつもりだったのだが・・。この世界仕様にポタヌイが変化しているのだろうか。
ポルンがポタヌイを返す。またも何か考えている
【僕の魔力で何発撃てるのでしょうか?正確には分かりませんが、かなりの魔力を圧縮しているようですし・・。】
俺と同じように魔力の矢を使って2~3発しか打てないようなら戦闘には不向きだ。旅の1日だって沢山の魔物と出会ったり、打ち過ぎれば使えなくなるし、長期戦にも向かない。
【この世界の弓の武器は魔力を使う物なのか?木の矢とかもっと硬い矢を使う事は無いのか?】
【基本は木などの矢に魔力を乗せて一緒に打ちます。魔力だけの矢は攻撃力は長けてますが、すぐに魔力切れになります。何十発も打てるのはきっと主人様くらいでしょ。】
エルートにお似合いの武器かも知れないな。
他にもクロスボウなど有るが矢を使う物だと同じように魔力を使う攻撃になるだろう。他の遠距離となるとすぐに思いつくのは、銃だがポタヌイが変化してくれるか?それに銃の弾も魔力弾になりそうだし・・。
【同じような魔力を使った武器になってしまうかもしれないが、これはどうだ?】
俺は今度はポタヌイを銃に変える。変化は成功!
木に向かって打つ、木に小さな丸い跡が出来る。これは本物の銃ではなく俺が子供の頃に遊んだエアガンに変化したみたいだ。本物を見た事何て無いし、変化させられる事何て出来る訳がなかった。
エアガンは子供の頃に分解や改造をしたので多少の知識は有ったから、ポタヌイも変化してくれたのだろう。ポルンに渡すと今までと同じように真剣に色々見ている、銃で言えばマガジンを外してここに弾を入れる事を説明する。打ちだす原理も簡単にポルンに説明する。勿論エアガンの場合だ。
ポタヌイを俺に返し、的になった木の方にポルンは走って行って見に行く。ゆっくり何か考えながら戻って来るポルン。
【どうだ?】
【これも魔力を圧縮して打ち出してるみたいですね。弓とは違い使う魔力は少なそうですが僕には不向きかも知れません、でもいいヒントになった気がします。】
ポルンが使いたくなるような武器は見つけてあげれなかったが、何かヒントにはなったようなので良かった。他に何か有るか考えて居ると家の扉が開きエルート達が出て来てこちらに向かって歩いて来る。




